2024年3月2日 3時01分 2日午前1時49分ごろ、千葉県南部を震源とする地震があった。気象庁によると、千葉市若葉区や千葉県のいすみ市、一宮町、睦沢町などで震度4を観測したほか、同県内の広い範囲で震度3を観測した。 震源の深さは約20キロ、地震の規模を示すマグニチュードは5・0と推定される。津波の心配はないという。同県付近を震源とする地震は、2月下旬から相次いでいる。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「茶番」「抜き打ち必要」「首相出席は評価」 政倫審、識者の点数は
岸田文雄首相が現職首相として初めて出席した衆院政治倫理審査会(政倫審)が、2日間の日程を終えた。政治や企業統治に詳しい識者や社会起業家、元国会議員の目に、政倫審はどう映ったか。 社会起業家の石山アンジュさん 10~20点 自民党派閥で慣行化していた裏金について、誰が、いつ、どのように指示を出したのか、問題の根源に迫れないと改革はできない。改革の入り口としての政倫審だったが、結果として何も得られなかった。 期待値が低いところからのスタートであったことを考えれば、岸田首相自らが出席を表明したことは評価できる。 ただし、国会の審議とほぼ同じ内容を繰り返していた印象で、他の5人を出席させたこと以外に首相出席の意味を見いだせなかった。むしろ期待させたことで、マイナスのイメージに働いた面もあったのではないか。 他の出席者についても派閥の責任に踏み込まずとも、冒頭で虚偽の記載や裏金化していたことを認めて、謝罪していた。その点は評価できなくはない。 法的強制力がある場で議論しないと難しいかもしれないと思う一方で、メディアの取り上げ方にも疑問を感じた。出席するか否か、公開するか否かばかりに注目が集まっていたが、国民からすると実態解明できるのか、改革できるのかどうかの方が大切だ。 一番追及すべきは裏金が組織のシステムとして作り上げられていたのかどうかだ。 若者の声を届ける仕事をしていて思うのは、志があって社会を変えたい若者がいても、お金を積まないと選挙に勝てない構造の中で、それに従わなければならない、または機会が巡ってこない状況があるということだ。 強い派閥に入って金を積めば積むほど、能力に関係なく選挙に勝ててしまう構造がある。派閥と裏金の問題を明らかにしていく中で、そうした構造を立て直さなければならない。 改革の先にあるのは、利権政治との決別であり、能力主義かつ公平な政治。それがお金がなくとも能力で評価され、多様な考えを採り入れて意見を述べられる政治家を増やすことにつながる。 民主主義を監視するのは私たち有権者だ。ただ前回の選挙の際に、裏金化していた議員を見抜けたかと言えば、難しい。だからこそ、民間で領収書を電子化するなど工夫しているように、政治の側でも裏金化をさせない改革を進めるよう圧力をかけていく必要がある。 収支報告書をはじめ、お金の流れを透明化して管理する部分については与野党みながやる話だ。与党批判に終始しているように見える野党も改革の議論を詳細化していくべきだ。(聞き手・小早川遥平) 元自民党衆院議員の金子恵美さん 50点 元自民党衆院議員の金子恵美さん 50点 まず評価したい点は公開のあ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ルッキズムを考える 「外見で判断」抜け出すには リロン編集部から
外見で人を評価する「ルッキズム」。最近も麻生太郎・自民党副総裁が上川陽子外相の外見に触れて批判を受けるなど、顔立ちや体形、肌の色などで人を判断する言説は絶えない。インタビュー企画「ルッキズムの向こうへ」で、根底にある偏見や差別を考えた。 2月26日配信の①「ルッキズムで着なくなったピンク 私の価値を決めるのは」では、平均より大きなサイズを着こなすプラスサイズモデルの桃果愛さんが、学生時代に陰で太っていると言われて自分を押し殺した経験を語った。「一つの価値観によって『よい・悪い』を判断する見方はルッキズムにつながる」として、誰かに外見をジャッジされても関係ない、自分が自分のよさを信じることが大事と伝えている。 同27日配信の②「『顔さえ良ければ』SNSが強める序列化 自分の身体好きでいるには」では、社会学者の高橋幸さんが、SNSは学歴など従来の尺度に関係なく「成功」できるルートを作り出した一方、外見がフォロワー数につながる感覚から「外見への評価的まなざし」が増幅され、新たな人間の序列化が起きたと指摘。ルッキズムは社会が抱える問題で「変わるべきは社会の方」だとする。 同28日配信の③「『ハーフ』当事者たち、差別経験の語られ方 SNS分析で見えた葛藤」では、人種やメディアを研究する有賀ゆうアニースさんが、海外にルーツのある人に向けられる「日本人らしくない」という表現について分析。「こういう外見だから、人種だからと判断を押しつけることは、個人の生き方を制約することにつながっているのでは」とし、「アイデンティティーを多元的な視点でとらえる」ことの大切さを語っている。 外見を「評価」するコミュニケーションから抜け出せるのか。私自身も問い続けたい。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Re:Ron 対話を通じて「論」を深め合う。論考やインタビューなど様々な言葉を通して世界を広げる。そんな場をRe:Ronはめざします。[もっと見る] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ひき逃げで3人けが、過失運転致傷などの疑いで米兵を書類送検
棚橋咲月2024年3月1日 20時41分 沖縄県宜野湾市内でひき逃げをしたとして、県警は1日、米海兵隊の20代の男性隊員を自動車運転処罰法違反(過失運転致傷)と道路交通法違反(救護義務違反、事故不申告)の疑いで書類送検した。容疑を認めているという。 県警によると、海兵隊員は昨年9月16日未明、宜野湾市真志喜1丁目の国道58号で乗用車を運転中に前方の軽乗用車と衝突し、男女3人を負傷させて逃げた疑いがある。 事故発生前、パトロール中の警察官が速度超過などで海兵隊員の車に停止を求めたが、振り切って逃走して事故を起こしたという。車には計5人が乗っていたが、隊員は車を放置して基地内に逃げたとみられる。県警が車内に残っていた他の隊員らから事情を聴くなどして、任意で捜査を進めていた。 日米地位協定では、容疑者の身柄が米側にある場合、起訴まで米側が拘束することになっている。県警は今回のケースでどうだったかは明らかにしていない。(棚橋咲月) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ベテラン漁師らがなぜ 3人死亡漁船事故、「耳づり」作業前に沈没か
有料記事 鵜沼照都 渡部耕平2024年3月1日 20時45分 青森県の陸奥湾でホタテ養殖漁船が2月29日に沈没し、乗組員の男性ら3人が死亡した事故。乗船していたもう1人の男性は、1日夕の時点で見つかっていない。現場の横浜町の漁港には漁業関係者が駆けつけ、捜索の様子を心配そうに見守っていた。 船に乗っていた横浜町の菊池隆広さん(51)、隆広さんの父の菊池栄次郎さん(87)、竹田武美さん(78)の死亡が確認され、横浜町の太田弘樹さん(43)の行方はわかっていない。 4人を知る横浜町の自営業の男性(73)によると、菊池さん親子はベテラン漁師。どちらもまじめな人柄で知られていた。水揚げも好調で、男性とは近年、500キロ以上のホタテの取引があったという。 漁協組合長「無線までたどり着けなかったか」 竹田さんは町の消防署長だっ… この記事は有料記事です。残り498文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
准教授に論文取り下げ勧告 先行研究を無視「作法・倫理反す」熊本大
杉浦奈実2024年3月1日 22時13分 熊本大学は1日、同大の准教授が出した論文について、本来引用するべき先行研究を無視するという研究上の不正行為があったと発表した。大学は准教授に論文を取り下げるよう勧告。准教授本人の処分について今後検討するとしている。 先行研究について不適切な扱いがあったと大学が認定したのは、大学院人文社会科学研究部の准教授が2022年に国内の学術誌に発表した歴史学の論文。23年3月に学外から告発があり、大学は外部識者3人を入れた調査委員会を設け、調べていた。 先行研究と指摘されたのは准教授が過去に指導した学生が書いた類似テーマの論文で、准教授の論文との比較や関係者の聞き取りを行った調査委の調査結果を踏まえ、大学は、准教授について、認識していたはずの先行研究の存在を無視したことが「著しく研究作法・研究倫理に反した」として、研究活動上の不正行為である「先行研究の不適切な扱い」と認定した。 准教授は、調査委の聞き取りに対し、「先行研究と自分の研究とは違う」と述べたが、異議申し立てはしなかったという。 小川久雄学長は、「誠に遺憾で、関係者にご迷惑とご心配をおかけし、深くおわび申し上げる。再発防止と信頼回復に向けた努力を精いっぱい行う」とのコメントを出した。(杉浦奈実) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
乗船の3人死亡、沈没のホタテ漁船を海底で発見 転覆の形跡なし
鵜沼照都 渡部耕平2024年3月1日 20時45分 青森県の陸奥湾で2月29日午後9時ごろ、漂流していた男性3人が発見され、その後、死亡が確認された。 青森海上保安部によると、3人は源氏ケ浦漁港(同県横浜町)から約1・2キロの海上で見つかった。同日午後7時20分ごろ、横浜町漁協から「ホタテ養殖漁船の乗組員4人が帰ってこない」と118番通報があった。 乗船していたうち亡くなったのは、いずれも横浜町の菊池隆広さん(51)と父親の菊池栄次郎さん(87)、竹田武美さん(78)。発見時、隆広さんと竹田さんは救命胴衣を身につけ、栄次郎さんは着ていなかった。3人と同乗していた同町の太田弘樹さん(43)の行方がわかっておらず、捜索が続いている。 漁船は同漁協所属で、隆広さん所有の「たか丸」(4・6トン、全長11・6メートル)。1日午前10時5分ごろ、捜索中の潜水士が水深約25メートルの海底で船体を確認した。同漁協などによると発見時、船体は転覆しておらず、へさきを漁場に向けて沈んでいた。 4人は2月29日午後3時ごろ源氏ケ浦漁港を出港。ロープにくくりつけたホタテの稚貝を海中に戻し入れる「耳づり」の作業のため、約4キロ南の沖合にある養殖の漁場に向かったという。29日夕は風速1~2メートル。波は穏やかで視界も良好だったという。(鵜沼照都、渡部耕平) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
神戸松蔭女子大、共学に 2025年度から 系列中高は女子校維持
森直由2024年3月1日 21時00分 神戸松蔭女子学院大学(神戸市灘区)は1日、2025年度から共学化し、名称を「神戸松蔭大学」に変更すると発表した。今年4月、文部科学省に変更を申請し、正式に決定する。系列の松蔭中学・高校は、これまで通り女子校を維持するという。 同大学によると、現在は文学部、人間科学部、教育学部の3学部に計約1600人が在籍。22年度の入学生からは「ダイバーシティー(多様性)」をテーマにした講義を新設した。 共学化の理由については「女性の地位向上に一定の役割を果たしてきた」とした上で、「性別という枠を超えて交流できるキャンパスでの学びを通して、だれもが可能性をひらいていくことのできる社会の構築に貢献する時期に来ていると判断」したとしており、女性に限定せずに受け入れることを決めたという。 同大学は1892(明治25)年に開校した「松蔭女学校」がルーツ。1966年に松蔭女子学院大学が開学し、95年に神戸松蔭女子学院大学に校名変更した。 2025年度からは文学部の英語学科を、英語圏や中国語圏、韓国への留学などを見据えた「グローバルコミュニケーション学科」に名称変更。人間科学部の都市生活学科は、ICT(情報通信技術)の活用能力などを身につける「人間科学科」に名称変更する。人間科学部の食物栄養学科は25年度から募集を停止する。 県内では神戸親和女子大学(神戸市北区)も23年度から共学となり、神戸親和大学に名称変更している。(森直由) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
千葉県東方沖の地震、スロースリップが影響か 巨大地震との関連は?
千葉県東方沖で地震活動が相次いでいることを受けて、政府の地震調査委員会は1日、臨時会を開いた。断層がゆっくり動く「ゆっくりすべり」(スロースリップ)が影響してこれらの地震が起きたと考えられると評価した。 この地域では2月26日の深夜から地震活動が活発になり、3月1日午後1時までに震度1以上を観測する地震が16回発生した。うち震度3は3回、震度4は2回にのぼる。最も規模が大きかったのは、1日朝に発生したマグニチュード(M)5・2だ。 こうした状況を受け、調査委は緊急に、通常よりも参加者を限定した小会議という形で臨時会を開いた。小会議の開催は2011年4月以来。すでに最大震度4の地震が2回起きていることなどから、注意を呼びかけるために開いたという。 調査委によると、この震源の付近では2月26日ごろから通常と異なる地殻変動が観測されており、スロースリップがフィリピン海プレートと陸側のプレートの間で発生しているとみられるという。 通常の地震は、プレート運動… この記事は有料記事です。残り778文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
危機感募らせる能登町長と珠洲市長 人口流出阻止へ「まず生活の場」
元日に発生した能登半島地震から2カ月。被災地からの人口流出が進むなか、地元首長は現状をどう受け止め、復興に向けた道筋をどう描くのか。いつか再び、離れた人々も戻ってくることを信じ、首長たちの模索は始まっている。能登半島北部の石川県能登町と珠洲市の両首長に聞いた。 厳しい財政「せめて私が明るくやっていかんと」 「ショックだ。地震の影響は否めないだろう」 今年1月の転出者が81人に上り、昨年1月の2倍超となった能登町。大森凡世(かずよ)町長は朝日新聞の取材に人口の流出への危機感を募らせる。 「色んなご事情があるのだろうが、例えばお年寄りの方がこっちに一人住まいされているのを案じて、(親族らが)『自分の所へ』という方もおられるでしょう。子育て世帯に関しては子供の生活のことを考えるとやはり環境の良い所でという思いは多分あるんだろうと思う。一時的(避難)なら住所転出には至らないのではないか」 人口流出を食いとめるためにまずは水道、道路といったインフラの復旧を急ぐ必要があると指摘する。「生活の場を少しでも早く提供しない限りはこの状況は変わらない。どこまでスピードアップできるかだ」と語る。 一方、今後の復興に向けては… この記事は有料記事です。残り933文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません 能登半島地震 1月1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とする強い地震があり、石川県志賀町で震度7を観測しました。被害状況を伝える最新ニュースや、地震への備えなどの情報をお届けします。[もっと見る] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル