三重県とみえ次世代育成応援ネットワークが募集した「ありがとうの一行詩コンクール」で、熊野市井戸町の間部伊佐子さん(78)の「亡き夫へ」など3作品が3部門の各最優秀賞に選ばれた。 「なかなかお互いに伝えられない大切な人への『ありがとう』の気持ち」がテーマ。15回目の今年度は5425作品の応募があった。 家族部門で最優秀賞の間部さんの「亡き夫へ」は、「夫を自宅で介護する日々。あなたから、たくさんの『ありがとう』の言葉をもらって頑張ってこれた私。残された手帳に『ありがとう』の文字が。涙がとまらないよ」 夫の義久さんがめまいで起き上がれず、救急車で病院に運ばれたのは一昨年11月だった。誤嚥性(ごえんせい)肺炎と診断されて22日間入院、ベッドの生活が続き歩くことが難しくなった。義久さんが「家に帰りたい」と訴えたため、自宅で介護を始めた。 間部さんは食事やトイレ、入… この記事は有料記事です。残り632文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
富山交番襲撃、再び裁判員裁判で審理 「地裁に差し戻し」判決確定へ
富山市で2018年に交番が襲撃され、警察官と警備員が殺害された事件で、最高裁第二小法廷(岡村和美裁判長)は、強盗殺人などの罪に問われた元自衛官、島津慧大被告(27)側の上告を棄却した。11日付の決定。被告を無期懲役とした一審・富山地裁判決を破棄し、地裁への審理の差し戻しを命じた二審・名古屋高裁金沢支部判決が確定する。今後、改めて富山地裁で裁判員裁判が開かれる。 被告は18年6月、富山市の交番で男性警部補(当時46)を殺害した後、警部補の拳銃で、近くの小学校にいた男性警備員(当時68)を射殺するなどしたとされる。 地裁は、拳銃を奪う強盗の意思が生じたのは「警部補殺害後の可能性がある」として、強盗殺人罪ではなく、殺人罪と窃盗罪で有罪とした。だが高裁は、被告の襲撃時の行動や供述から、拳銃を奪う意思を持って襲撃したと指摘。強盗殺人罪の成立を前提に審理し直すべきだとして、地裁に差し戻す判決を出した。 被告側が上告していたが、第二小法廷は決定で、上告ができる理由にあたる判例違反などがないとだけ判断した。(遠藤隆史) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
石神井公園駅前の再開発、土地明け渡しに「待った」 地裁が停止決定
東京都練馬区の西武池袋線石神井公園駅南口で進む再開発計画をめぐり、東京地裁(品田幸男裁判長)は13日、再開発組合が地権者の1人に対し、3月15日を期限として求めていた土地の明け渡しを、8月まで止める決定を出した。 再開発は「石神井公園駅南口西地区第一種市街地再開発事業」。駅前に地上約100メートルのビルなどを建設する計画で、2024年度に着工予定。南口地区では、公園からの眺望を守る目的で建築物の高さを「原則35メートル以下」と定めていたが、区が20年に緩和した。 地権者らが22年、緩和は違法で、これを前提とする再開発組合の設立認可も違法だと提訴。今年5月16日に判決が予定されている。一方、組合は2月に明け渡しを求め、原告の1人が執行停止を申し立てていた。 地裁は、設立認可をめぐる原告側の主張は「現時点で明らかに合理性を欠くとは言えない」と指摘。「慣れ親しんだ生活環境や地域社会とのつながりを失う損害は、一度失われれば回復が容易ではない」と述べ、判決言い渡しから3カ月、明け渡しを止めるのが相当だと判断した。 原告側代理人の福田健治弁護士は、決定から判決内容を見通すことはできないとしつつ「期待して良いのかなとは思う」と述べた。(田中恭太) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
カイロス自ら異常を判断、自律的に爆発 打ち上げ5秒、いったい何が
宇宙ベンチャー「スペースワン」(東京)の小型ロケット「カイロス」初号機が13日午前、和歌山県串本町での打ち上げ直後に爆発した。民間ロケットとして国内初となる人工衛星の軌道投入に挑んだが失敗した。 安全に飛行できない恐れがあるとロケット搭載のコンピューターが自ら判断し、機体を破壊する措置をとったという。詳しい原因は分かっていない。 スペースワンによると、13日午前11時1分に打ち上がったカイロスは約5秒後、高度約50~60メートルで爆発。飛び散った破片により発射場周辺で火災が起きたが、消し止められた。けが人はなかったという。 豊田正和・同社社長は会見で「みなさんの期待に十分お応えできなかったことに深くおわび申し上げる」と頭を下げた。「一つ一つの試みにデータや経験があり、新しい挑戦への糧となる」と述べ、2号機以降への意欲をみせた。 スペースワンは、小型衛星の打ち上げ事業への参入を狙う企業として2018年に設立。カイロス初号機には、内閣官房の小型衛星(開発費用約11億円)を積んでいた。(石倉徹也) 打ち上げ再開のめどは未定 民間ロケットとして人工衛星を軌道に投入する国内初の試みは失敗に終わった。小型衛星の打ち上げビジネスへの一歩となるロケットは、打ち上げ約5秒後に爆発。いったい何が起きたのか。 会見を開いた宇宙ベンチャー「スペースワン」(東京)によると、予定時刻の13日午前11時1分に打ち上がった小型ロケット「カイロス」初号機は約5秒後に爆発。機体は粉々になり、地上に落下した。 軌道投入をめざし積載していた内閣官房の小型衛星(開発費約11億円)も失われた。 ロケットは、位置や速度、電気回路などが正常かどうか、コンピューターが常に確認しながら上昇する。「そこに何らか該当するもの(異常)があったのだろう」。宇宙航空研究開発機構(JAXA)でH2Aロケットの開発を手掛けた経験があり、会見でマイクを握った遠藤守・スペースワン取締役は推測した。 異常な信号を感知すると従来… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「立場に乗じて卑劣」バスケコーチに実刑 学校休みがちの被害児童も
2024年3月13日 21時00分 兵庫県伊丹市の小学生女子バスケットボールクラブで起きた強制わいせつ事件。「まさに自身の指導者としての立場に乗じた誠に卑劣で悪質な犯行」。神戸地裁伊丹支部は13日の判決でこう指摘し、コーチで元校長の相原信也被告(71)の行為を厳しく非難した。 判決は、被告が2021~22年、所属する小学校高学年の女子児童3人にそれぞれ複数回にわたって胸や下腹部を触ったり、自身の唇をなめさせたり、舌と舌を絡めさせたと認定。懲役4年6カ月の実刑を言い渡した。 事件を機に男性へ嫌悪感や不信感を抱き、うつ病と診断され学校を休みがちになった被害児童もいた。 判決もこの点に触れ「被告を信頼して娘をクラブに預けながら、逆に娘の心に大きな傷を負わせることになった母親らの処罰感情が厳しいのは当然」とした。 被告は公判で「被害者はうそをついている」などと終始否認し、唇をなめさせるなどした行為については「向こうからキスをしてきた」と主張した。 判決は、児童が訴えた被害の一部は「信用できるのではないかという思いもあるが、合理的疑いが残る」として認めなかった。だが証言の多くは信用できるとし、「自身の性欲を満たし続け、常習性が高い」と指摘した。 被告の指導者歴は約50年。性加害はいつからあったのか。 検察側は、約30年前に「練習中に股間を押しつけられ、被告が家に謝罪に来た」という当時の被害者の証人尋問を請求。だが地裁伊丹支部は「30年も前の出来事は立証証拠としての正当性を欠く」として認めず、明確にはならなかった。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
相次ぐ児童虐待、都が「子家セン」機能強化へ 警察に即時情報共有も
増え続ける児童虐待に対応するため、東京都が新年度、地域で一義的な相談支援を担う区市町村の「子供家庭支援センター(子家セン)」の機能強化を図る。都児童相談所(児相)が把握した虐待情報を、警察とリアルタイムで共有する新たなシステムも導入する方針だ。 都福祉局によると、児相への虐待相談は増加傾向にあり、2022年度は2万1094件で、5年前(1万4008件)の約1・5倍に。児童福祉司一人あたりの対応件数は50件に上っている。 都は機能強化事業費として、新年度予算案に計約11億円を計上。子家センの職員を増やしたり、専門性向上を図ったりする区市町村に必要経費を全額補助する。子家センの新任職員には、都が研修を直接実施するという。 また、児相と警察がリアルタ… この記事は有料記事です。残り183文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
福島県浜通りで震度4 県沖でマグニチュード4.7の地震
2024年3月13日 21時30分 13日午後8時24分ごろ、福島県沖を震源とする地震があった。気象庁によると、同県浜通りで震度4、同県中通りと茨城県北部で震度3を記録した。震源の深さは約50キロ、地震の規模を示すマグニチュードは4・7と推定される。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません こどもと被災地 東日本大震災が起きてからの13年という月日は、子どもが大人へと成長するほどの長さです。それぞれの土地で暮らす子どもたちの物語。[もっと見る] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
西山ファームに投資、今も残る負債 「逃げ得許せない」出資者の憤り
有料記事 渡辺杏果 米田怜央 バタム=半田尚子2024年3月13日 21時44分 海外への果物の転売をうたった観光農園「西山ファーム」を巡る投資詐欺事件。約4年の海外逃亡を続けていた実質的経営者の山崎裕輔容疑者(43)が13日に愛知県警に逮捕された。同社は全国の900人超の出資者から約133億円を集めたが、大半は返金されていない。今回の逮捕によって事件を巡る資金の流れの解明は進むのか。「被害回復」を望む出資者からは期待の声も上がる。 「隠し財産を持っているなら、早く返してほしい」 「だまされた方が泣かないといけない。逃げ得は許したらいかんですよ」。西山ファームがかたった事業に投資した名古屋市の男性会社員(51)は憤りをみせた。 2017年、投資仲間からの紹介で始めた。海外向けに販売する果物をクレジットカードで購入すれば果物の代わりに、引き落とされた代金とその数%が配当として支払われると同社側から説明を受けた。 1年ほどは説明通りの入金が… この記事は有料記事です。残り1226文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
遊戯王レアカード、男が持ち逃げ 1枚で約500万円相当 秋葉原
高嶋将之2024年3月13日 22時25分 13日午後4時55分ごろ、東京都千代田区のトレーディングカード販売店で、「遊戯王」のカード1枚が盗まれたと店員から110番通報があった。カードは珍しいもので、1枚で約500万円相当という。現場から20歳前後の男が逃走し、警視庁が窃盗事件として捜査している。 万世橋署によると、千代田区外神田1丁目の店で、客を装った男が店員に「カードをみせてほしい」などと言い、店で保管していた「遊戯王」のレアカード1枚を出させた。男は隙を見てカードを持ったまま外に出て、店の近くに止めてあった車で逃走したという。 現場はJR秋葉原駅から西約250メートルで、ビルなどが立ち並ぶ一角。(高嶋将之) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
移民家庭との共生めぐる本社報道、坂田記念ジャーナリズム賞に
2024年3月13日 19時30分 関西を拠点にした優れた報道活動を顕彰する「坂田記念ジャーナリズム振興財団」(赤木攻理事長)の第31回坂田記念ジャーナリズム賞が発表された。 第2部門(国際交流・国際貢献報道)新聞の部では、朝日新聞ネットワーク報道本部の玉置太郎記者による「『大阪・ミナミで暮らす移民家庭との共生に向けた取り組み』に関する一連の報道」が選ばれた。記者は外国にルーツをもつ子どもの支援団体で、10年前からボランティアをしながら取材。蓄積した報道を、昨年10月に書籍「移民の子どもの隣に座る」(朝日新聞出版)にまとめたことなどが評価された。表彰式は27日、大阪市北区である。 【第1部門(スクープ・企画報道)】新聞の部 京都新聞京都アニメーション放火殺人事件取材班=シリーズ連載「理由」と公判報道▽放送の部 毎日放送報道情報局番組センターディレクター・吉川元基=映像23「小児性犯罪~当事者たちの証言~」 【第2部門(国際交流・国際貢献報道)】放送の部 NHK・BS1スペシャル取材班=ボクと自由と国安法と 香港600時間の映像記録 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル