記者コラム「多事奏論」 岡崎明子 自慢じゃないが、脚本家の宮藤官九郎さんと私の生年月日は1日違いだ。というわけで、TBS系で放映されたドラマ「不適切にもほどがある!」は、同じ時代を生きた一人としてツボにはまった。 物語では、阿部サダヲさん演じる昭和のオヤジがひょんなことで1986年から2024年にタイムスリップする。彼の言動は今の常識では甚だしく不適切なのだが、コンプライアンスで縛られた令和の人たちの価値観を揺さぶりまくる。 私が育った昭和は、体罰上等、セクハラ夜露死苦!、喫煙なめんなよの世界だった。ことあるごとに昭和の価値観を唾棄(だき)している身としては、戻りたいとはまったく思わない。でも、今が100倍生きやすいかといえば、そんなことはない。 そう思うエピソードの宝庫だったが、印象的だったのが、ゆとり世代の社員が「期待しているよ」とZ世代の後輩をほめたら「ハラスメントだ」と訴えられた初回のシーンだ。自分だけほめられて気まずかった、叱られたかった――というのが、後輩の言い分だった。 世代でくくることへの違和感はあるが、Z世代の60%以上が上司に「人前でほめられたくない」と考えているという調査結果もある。周囲から目立つのが嫌なのだそうだ。「ほめる時は、人前の方がより効果的」と何かで読んで以来、心がけてきたのに――! 金沢大の金間大介教授の著書「先生、どうか皆の前でほめないで下さい」では、自己肯定感の低さが背後にはあると指摘している。 はて、昭和時代に比べ、今の… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
震災はエンタメになるか? ミステリーの帝王・中山七里さんの答えは
多くの喪失を抱えたまちで、いくつもの凶悪事件が起きる。捜査の行方はあっと驚く展開に――。 中山七里さん(62)の「宮城県警シリーズ」は、東日本大震災の被災地を舞台にした社会派ミステリーだ。3部作で計50万部超のベストセラー作家に、あえて聞いてみた。 震災はエンタメになりますか? 1作目の「護(まも)られなかった者たちへ」は、もとは2016年に河北新報などに掲載された新聞小説。連載にあたっての河北新報社の注文は「仙台を舞台にすること」だけだった。 中山さんは、サンプルにと送られてきた同紙に載っていた記事に目をとめた。復興しつつある仙台に、生活困窮者が流入しているというニュース。 折しも全国各地で生活保護の不正受給や、行政が生活保護申請を受け付けない事例が問題になっていた。 小説のプロットは、数日でできあがった。 東北でよく売れた「護られなかった者たちへ」 福祉事務所の職員が無残な遺… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
アメーバからヒトへ…生命のすごみ感じる内部、照らされる過去の記憶
1970年の大阪万博のテーマ館の一部として建てられ、大阪のシンボルのようにもなっている万博記念公園(大阪府吹田市)の太陽の塔。背面の「過去」を象徴する黒い太陽を見ながら階段を下りると、塔の中に入れる。 塔をデザインしたのは岡本太郎氏。塔内に流れる「生命の賛歌」は、黛(まゆずみ)敏郎氏が作曲した。生命の「すごみ」を感じさせる曲で、独特の雰囲気に包み込んでいる。 【撮影ワンポイント】太陽の塔(内部) 左腕の階段がどこまでも続いて行くような雰囲気を出すため、奥行きを意識した。水平に気をつけ、中心から放射線状に線が延びていく構図で狙った。照明も相まって仏教の曼荼羅のような、不思議さも出せたのではないだろうか。(白井伸洋) ネットで事前予約し、支払いも済ませていることを示すスマホの画面を見せつつ、スタッフから注意事項を聞く。1階は撮影可能で、それより上も、500円で借りられる落下防止用のケースに入れれば、スマホで写真を撮れる。 よく探すと…見つかるものが 中心にそびえる「生命の樹(… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「全面復旧2、3年、それ以上」 被災3カ月、電柱倒れたままの輪島
能登半島地震の発生からまもなく3カ月。石川県輪島市の朝市通り周辺では、電柱が傾き電線が垂れ下がったままだ。火災で焼けた建物もそのままで、当時と変わらない状況が続いている。朝市通りに向かう観光客でいつも混み合っていた場所だが、現在は通り抜けることも困難だ。 30日には高所作業車が入り、焼け残った家の電気メーターを元の場所に設置する作業が行われていた。 電器店主の森田寿雄さん(81)は、「地震から2カ月過ぎ、すこし落ち着いたころから注文が入るようになった。でも、この状況を見ると、全面復旧には2、3年、いやもっとかかるかもしれない。ここまで電柱が倒れる地震は今まで見たことがなかった」と話していた。(吉田耕一郎) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
根室線「赤線区」ラストラン 鉄路・駅消えても、どこまでも続く思い
かつて北海道の主要都市を結んだ鉄路が31日、ラストランを迎える。117年の歴史を持つJR根室線の富良野―新得(しんとく)間(81.7キロ)は廃線・バス転換され、昭和や平成の時代、映画やドラマの舞台となった駅も役目を終える。鉄路や駅は消えても、そこで暮らした人びとの思いや記憶は続く。どこまでも――。 2両編成の車両が富良野駅を滑り出した。車窓からみえる家々がまばらになると、緑色の屋根が鮮やかな無人駅がみえてくる。 「北の国 此処(ここ)に始(はじま)る」。脚本家・倉本聰さんの筆による木製の記念碑が駅の前に立つ根室線の布部(ぬのべ)駅(富良野市)。テレビドラマ「北の国から」の舞台で知られる。 高い位置にあるホームから駅舎にいくにはいったん線路に降りる必要がある。1981年放送の第1話で、田中邦衛さんが演じる主人公「五郎」、吉岡秀隆さんの「純」、中嶋朋子さんの「蛍」の黒板家の3人がこのホームに降り立った。 布部駅は、近くにある東大の演習林から木材を運ぶため、「東大請願駅」として27(昭和2)年に設置された。その1世紀近くに及ぶ歴史に3月末で終止符を打つ。 駅近くで個人商店を営む坂口道郎さん(88)は終戦直後、駅の窓口が切符を求める人であふれたことを懐かしむ。「駅があって街がある。そのときどきの暮らしやいろんな思いが秘められている。駅がなくなると、街も相当さびれていく感じがする」と惜しむ。 布部駅の駅舎は4月以降、JR北海道が管理するが、引受先が決まらなければやがて解体される。富良野市は地元や観光協会に意向を確認したが、高齢化や人手不足で具体化しなかった。 「北の国から」の布部駅 中嶋朋子さん「良き形で残れば」 一人暮らしの坂口さんが「宝… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
気温上昇、夏日も 山梨27.8度、東京は5月下旬並みの暖かさ
高気圧に覆われた影響で、30日は東~西日本の太平洋側を中心に気温が上がり、東京都練馬区では25.0度と今年初めて夏日となった。山梨県南部町27.8度、神奈川県小田原市27.4度など、関東甲信を中心に全国11地点で3月の最高気温を更新した。 気象庁によると、30日午後3時時点で、全国の68地点で最高気温が25度以上の夏日となり、242地点で今年の最高気温を記録した。東京都心も24.6度と、5月下旬並みの暖かさに。31日も太平洋側を中心に気温が上がる見込みで、予想最高気温は東京、神奈川などで26度となっている。(中村瞬) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
歴史を語る史料、「がれきにさせない」 被災地で文化財レスキュー
能登半島地震で被災した住宅から文化財を運び出し、廃棄や散逸を防ぐ「文化財レスキュー」が、石川県能登町で始まっている。 30日は同町鵜川の河合元一さん(82)宅でレスキューが行われ、築107年の母屋と同時期に建てられた蔵から、「弘化4年(1847年)」と表書きされた漆器の入った箱や、幕末の土地に関する文書など、100点以上の史料が運び出された。運び出された史料は、町内の保管施設で一時保管され、1年後に所有者に返還の意向確認が行われる。 河合さん一家は、江戸時代に加賀藩主前田家に仕えた武士の子孫にあたる。地震の前日まで薬局を営んでいた母屋は、倒壊は免れたが、解体に向け申請を進めているという。 「先祖から引き継いだ古い物… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【写真まとめ】ありがとう根室線 ヘッドマーク、懐かしのオルゴール
北海道の根室線は31日、富良野駅から新得駅までの81・7キロの区間が廃線となる。 列車内や駅は、別れを惜しむ地元の人たちや鉄道ファンでにぎわっている。主に1両で運行されていた列車は増結され、30日からは列車の先頭に「ありがとう根室線」と書かれたヘッドマークが装着された。 29日夜、富良野駅から現在の終点、東鹿越駅に向かう3両編成の列車に乗った。 富良野駅を出ると、国鉄時代からの懐かしいオルゴールの後、車掌の車内放送が続いた。通常のワンマン運転では、自動音声が流されていた。 5分ほど走ると、急ブレーキがかかった。次の布部駅はまだ先だ。車内放送が入る。「この列車、鹿と衝突したため、急ブレーキにて停車しました」。 空知川沿いに走るこの区間は川沿いや森の中を走る区間が多く、車窓越しに鹿を見かけることも多い。乗務員が車両を確認し、運転は再開された。 同区間は札幌や旭川と道東の帯広、釧路を結ぶ幹線の一部だったが、バイパス的な石勝線が開通してからはローカル線となり、さらには2016年に台風で一部区間が不通になってからは乗客が減少していた。(嶋田達也) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
水上バイク同士が衝突、7歳男児が意識不明 岐阜県羽島市の長良川
30日午後2時20分ごろ、岐阜県羽島市堀津町の長良川で、水上バイク2台が衝突する事故があった。岐阜県警岐阜羽島署によると、バイクの後ろに乗っていた小学1年生の男児(7)がはずみで水上に投げ出され、意識不明の状態で病院に搬送された。父親で愛知県あま市の自営業男性(38)も肋骨(ろっこつ)を折る大けがを負った。もう一方の水上バイクを運転していた同県大治町の会社員男性(29)にけがはなかった。 現場は大藪大橋から下流に約80メートル付近。水上バイクを運転していた2人は知り合いで、複数人のグループで川を訪れ、2台の水上バイクで遊んでいたという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Au Japon, un ancien militaire nommé à la tête du controversé sanctuaire Yasukuni, symbole de l’impérialisme nippon
Des personnes portant l’uniforme militaire impérial japonais et arborant le Kyokujitsuki, le « drapeau du Soleil-Levant », au sanctuaire Yasukuni, à l’occasion du 78ᵉ anniversaire de la capitulation du Japon à la fin de la seconde guerre mondiale, à Tokyo, le 15 août 2023. KIM KYUNG-HOON / REUTERS L’entrée en fonctions, lundi 1er avril, de l’amiral et […]