能登半島地震で被災した住宅から文化財を運び出し、廃棄や散逸を防ぐ「文化財レスキュー」が、石川県能登町で始まっている。 30日は同町鵜川の河合元一さん(82)宅でレスキューが行われ、築107年の母屋と同時期に建てられた蔵から、「弘化4年(1847年)」と表書きされた漆器の入った箱や、幕末の土地に関する文書など、100点以上の史料が運び出された。運び出された史料は、町内の保管施設で一時保管され、1年後に所有者に返還の意向確認が行われる。 河合さん一家は、江戸時代に加賀藩主前田家に仕えた武士の子孫にあたる。地震の前日まで薬局を営んでいた母屋は、倒壊は免れたが、解体に向け申請を進めているという。 「先祖から引き継いだ古い物… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【写真まとめ】ありがとう根室線 ヘッドマーク、懐かしのオルゴール
北海道の根室線は31日、富良野駅から新得駅までの81・7キロの区間が廃線となる。 列車内や駅は、別れを惜しむ地元の人たちや鉄道ファンでにぎわっている。主に1両で運行されていた列車は増結され、30日からは列車の先頭に「ありがとう根室線」と書かれたヘッドマークが装着された。 29日夜、富良野駅から現在の終点、東鹿越駅に向かう3両編成の列車に乗った。 富良野駅を出ると、国鉄時代からの懐かしいオルゴールの後、車掌の車内放送が続いた。通常のワンマン運転では、自動音声が流されていた。 5分ほど走ると、急ブレーキがかかった。次の布部駅はまだ先だ。車内放送が入る。「この列車、鹿と衝突したため、急ブレーキにて停車しました」。 空知川沿いに走るこの区間は川沿いや森の中を走る区間が多く、車窓越しに鹿を見かけることも多い。乗務員が車両を確認し、運転は再開された。 同区間は札幌や旭川と道東の帯広、釧路を結ぶ幹線の一部だったが、バイパス的な石勝線が開通してからはローカル線となり、さらには2016年に台風で一部区間が不通になってからは乗客が減少していた。(嶋田達也) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
水上バイク同士が衝突、7歳男児が意識不明 岐阜県羽島市の長良川
30日午後2時20分ごろ、岐阜県羽島市堀津町の長良川で、水上バイク2台が衝突する事故があった。岐阜県警岐阜羽島署によると、バイクの後ろに乗っていた小学1年生の男児(7)がはずみで水上に投げ出され、意識不明の状態で病院に搬送された。父親で愛知県あま市の自営業男性(38)も肋骨(ろっこつ)を折る大けがを負った。もう一方の水上バイクを運転していた同県大治町の会社員男性(29)にけがはなかった。 現場は大藪大橋から下流に約80メートル付近。水上バイクを運転していた2人は知り合いで、複数人のグループで川を訪れ、2台の水上バイクで遊んでいたという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Au Japon, un ancien militaire nommé à la tête du controversé sanctuaire Yasukuni, symbole de l’impérialisme nippon
Des personnes portant l’uniforme militaire impérial japonais et arborant le Kyokujitsuki, le « drapeau du Soleil-Levant », au sanctuaire Yasukuni, à l’occasion du 78ᵉ anniversaire de la capitulation du Japon à la fin de la seconde guerre mondiale, à Tokyo, le 15 août 2023. KIM KYUNG-HOON / REUTERS L’entrée en fonctions, lundi 1er avril, de l’amiral et […]
輪島の料理人たちの炊き出し、3月いっぱいで終了 地震直後から継続
能登半島地震の直後から石川県輪島市で続いてきた、地元の料理人たちの炊き出しが31日、終了する。被災者は「生活を支えてもらった」と、感謝を口にした。 30日の昼前。輪島工房長屋に行列ができた。槌谷(つちや)義雄さん(82)は「すっかり常連。本当に助けてもらった」。 輪島朝市近くの自宅は全焼し、仮設住宅に1人で暮らす。朝と夜は、パンやおにぎりなど簡単な食事で済ませることが多い。「部屋にいると気分も落ち込む。温かくておいしい料理を毎日、楽しみにしていた」という。 炊き出しは、市内でフランス料理店を営む池端隼也さん(44)らが1月2日に始めた。水道の復旧が進み、再開できる店も出てきたことから、年度末に終えると決めた。 ただ、池端さんは「まだ困っている人がいるので、どこかで復活させたい」と話す。合わせて行ってきた避難所への食事の提供は続ける。自身は営業再開のめどが立っていないが、同じ境遇の料理人と共同で店を始めることも構想している。「良いコミュニティーができた。これを次につなげたい」(藤谷和広) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
トランスジェンダーに関する本の発売中止要求 産経新聞出版に脅迫
産経新聞出版(東京都千代田区)が4月3日に発行予定の「トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇」をめぐり、「トランスジェンダー当事者への差別を扇動する」として出版の中止を求め、応じない場合は販売書店に放火するなどと脅迫するメールが同社に届いた。産経新聞東京本社広報室が取材に明らかにした。 同書は米ジャーナリストの著作の翻訳本。KADOKAWAが「あの子もトランスジェンダーになった SNSで伝染する性転換ブームの悲劇」の題で出版予定だったが、「差別本だ」との批判の中、昨年12月に中止した。 産経新聞によると、脅迫メールが今月19日に同社に届き、29日には同様のメールが届いたという連絡が複数の書店から産経新聞出版にあった。メールはドイツのドメインが使われていたが、日本語で書かれていた。 同社は30日、「多数の人が集まる書店を脅すなど許されない行為です。悪質な圧力に屈することなく、書籍は発行します」などとするコメントを発表した。威力業務妨害の疑いで29日に警視庁に被害届を出したという。(後藤遼太) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
住民が一度ゼロになった町が失ったもの 移住者増で問われる「復興」
有料記事 力丸祥子 酒本友紀子2024年3月30日 20時30分 東京電力福島第一原発事故に伴う避難指示が解除された福島県内の自治体は、失われたコミュニティーをどう取り戻すかという課題に直面している。特に住民が一時ゼロになった原発周辺の双葉郡8町村では、手厚い支援で子育て世代を呼び込む一方、復興の在り方を見つめ直す動きも出ている。(力丸祥子、酒本友紀子) 福島県富岡町の交流施設で2月中旬、十数組の親子がキーマカレーをほおばっていた。移住してきた子育て世代が中心となって運営する月1回の子ども食堂だ。 食後、町での困りごとが話題に上った。 「子ども会や学校の保護者会がないので、地域に知り合いが増えない」「子どもも親も、互いの家を行き来する機会も少なく、近所の交流がない」「通学がスクールバスなので、地域の人と知り合えない」 参加者によると、子育ての悩みを相談できず、子どもの預け先もないことから、町を離れる家族が出始めているという。 震災前に約1万6千人が暮らしていた町は、13年前の原発事故で居住人口がゼロになった。2017年4月に一部で避難指示が解除されるのを前に、町は19年度末の居住人口3千~5千人を目標にした。 子育て世代の移住後押しも…… 政府も後押しし、21年度からの復興再生基本方針に「新たな住民の移住・定住」を盛り込んだ。避難指示が出た福島県内12市町村に移住すると、1世帯当たり最大200万円を支援する枠組みをつくった。東京23区から地方に移住した人向けの制度と比べ、額は倍だ。町は上乗せする形で子育て世帯に1世帯30万円、中学3年生まで年間1人18万円、最長3年間の奨励金を用意した。 住民は少しずつ増えて21年… この記事は有料記事です。残り2122文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら こどもと被災地 東日本大震災が起きてからの13年という月日は、子どもが大人へと成長するほどの長さです。それぞれの土地で暮らす子どもたちの物語。[もっと見る] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ドラクエファンの市長と作ったご当地RPG そして開発者は移住した
「日本一の手袋のまち」を掲げる香川県東かがわ市の名所や特産品が登場するスマホゲームが完成した。その名も「Glove(グローブ) Story(ストーリー)」と題したロールプレイングゲーム(RPG)。開発者の首都圏出身のIT関連会社員は、ゲームの制作がきっかけとなって市に移住した。 神奈川県秦野市に住んでいた八木暁史さん(39)はウェブ解析士マスターの資格を持つIT関連会社員。 瀬戸内海に面した東かがわ市を訪れたのは2021年、所属するウェブ解析士協会から、市と商工会が主催する地域DX(デジタル化)のセミナーに裏方として派遣された。 その後、協会は、市や商工会と中小企業のICT(情報通信技術)支援に関する連携協定を結んだ。八木さんは市から観光課題についての相談を受けるようになった。 今でこそ、東かがわ市はNHKの朝の連続テレビ小説「ブギウギ」ヒロインのモデル、笠置シヅ子の出身地として多少は知られるようになったが、人口減少が進む町をどうアピールするか、市はずっと模索を続けてきた。 「旅行ガイドにも東かがわは1ページほどしか載っていない。まず認知されることが第一だ」 八木さんはそんな思いから、「ゲームを作ったらどうですか」と上村一郎市長に提案した。 市長のこだわりの注文に苦労 ゲーム「ドラゴンクエスト」… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
工場立ち入り検査、小林製薬「お話しできる立場にない」 紅麴問題
小林製薬(大阪市)の紅麴(こうじ)原料を使用したサプリメントが原因と疑われる健康被害が相次いでいる問題で、厚生労働省と市は30日、食品衛生法に基づき、原料を製造していた同社の大阪工場(同市淀川区)に立ち入り検査に入った。青カビがつくる「プベルル酸」が原因の可能性があり、製造工程などを調査した。 同工場では昨年12月までサプリメントの原料となる紅麴が製造されており、厚労省や小林製薬はその一部からプベルル酸が検出されたことを明らかにしている。今回報告されている腎疾患との関連はわかっていないが、厚労省と市の職員計16人が約5時間にわたって工場内の設備や記録を確認し、衛生管理の状況などを調べた。 検査後、同社の山下健司・製造本部長は記者団の取材に、「全面的に協力し、誠実に対応を進めていきたい。このたびは多大なるご迷惑ならびにご不安をおかけしていること、大変申し訳ありません」と謝罪。ただ、検査の内容については「我々今検査を受けている立場ですので内容についてはお話しできる立場にはない」「差し控えさせていただきます」などと繰り返した。 立ち入り検査は大阪工場に続いて、31日にも同社の和歌山県の工場でも実施される予定。 また厚労省は、小林製薬の紅麴原料を使う他社の製品についても状況を公表した。小林製薬から直接、紅麴原料を卸している52社については、1日あたりの紅麴摂取量が、小林製薬の回収対象となった3製品と同等量以上の製品がなく、健康被害は報告されていない。 卸を通じて原料を使用している173社の状況は、4月5日までに回答するよう求めている。(原田達矢、後藤一也) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「またこの場所で」 輪島朝市で全焼の菓子店、再起への第一歩
能登半島地震からまもなく3カ月。石川県輪島市の朝市通り周辺は、火災で焼け落ちた建物がそのまま残り、被災当時と変わらない状況だ。 朝市通りで「饅頭(まんじゅう)処つかもと」を営んでいる塚本圭一郎さん(43)は、父の健治さん(76)、母の民子さん(72)と、この場所での再開を願っている。店は名物「えがらまんじゅう」で知られていて、他県から買いに来る人もいたという。 「店が焼け落ちて、ゼロになってしまった。またこの場所でやりたい気持ちが強いが、この状況を考えると長いたたかいになる。同年代の人たちは輪島で頑張りたいという人も多い。またみんなでできれば」と圭一郎さん。 母の民子さんは「火事ですべて焼けてしまった。今年に入って収入はゼロ。でも輪島は大好きなので、ここでの『なりわい』にこだわりたい」と話した。 家族は近くにある仮設住宅で暮らしているが、天気のよい日には、夕方ごろに店跡に来て近所の人と立ち話をしたりして過ごす。「仮設住宅でじっとしていると気がめいってしまう」と圭一郎さん。 同店では復興を目指し、クラウドファンディングで支援を呼びかけている。(吉田耕一郎) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル