京都市左京区の京都府立植物園で14日午前9時半ごろ、「シカが侵入して逃げ回っている」と来園者らから園に連絡があった。シカ2頭が園内に出没したことが確認され、園は安全確保のため来園者約300人を退園させて臨時休園にした。シカ2頭は園内にとどまっている可能性があり、15日も臨時休園にして捜索を続ける。 園によると、シカは、園の北側にある北山門近くで見つかった。2頭はオスとみられ、1頭はツノが生えていたという。14日は京都府警下鴨署の署員や市の担当者ら約30人態勢で日没まで捜したが、捕獲できなかった。15日は午前中から職員が園内を巡回している。 小林正典副園長は「シカは跳びはねたり、猛スピードで逃げたりして人間に慣れていないようだった。ツノもあって危険性が高く、園内の安全性が確認できないと、再開できない」と話した。(西崎啓太朗) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
純金製茶わん窃盗事件、逮捕の男が130万円所持 茶わんは行方不明
日本橋高島屋(東京都中央区)で開催中の「大黄金展」の会場から純金製茶わんが盗まれた事件で、窃盗容疑で逮捕された男が事件2日後に身柄を確保された際、現金約130万円を所持していたことが捜査関係者への取材でわかった。警視庁は、男は犯行後に約180万円で売ったとみて、残りの金の使途などを調べている。 「ほかの物も取れると思った」供述 高島屋によると盗まれたのは24金製の抹茶茶わんで、販売価格は1040万6千円(税込み)。 捜査3課によると、13日に逮捕されたのは東京都江東区の職業不詳、堀江大容疑者(32)。容疑を認め、「ケースを持ったら動いたので、取れそうだから取った」「ほかの物も取れると思って会場に何度か出入りした」と供述しているという。 同課によると、堀江容疑者の… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
学習アプリ開発、タブレット貸し出し 改革続けるそろばん教室の思い
カンサイのカイシャ ここがオモロイ! 教育の基礎は「読み、書き、そろばん」と言われ、全国各地で長い歴史を刻むそろばん教室。しかし近年は少子化や習い事の多様化など逆風に見舞われています。そんな中、ある企業がゲーム感覚で学べるアプリを導入するなど、珠算業界に一石を投じています。 その企業は、関西で七教室を開くチャイルドスクール(奈良県天理市)。子どもたちは教室の机に置かれたタブレット端末に向き合い、そろばんや暗算の腕を磨く。 「ゆびラボ」と呼ばれるアプリでは、「79×84」といった計算問題が表示される。生徒はそろばんで計算し、答えを入力。同じ問題を2回連続で間違えると、AI(人工知能)が正しい計算手順を端末上のバーチャルそろばんで解説する。実力に応じて問題の難易度を選んだり、時間制限を設けたりできる。 コロナ禍をきっかけに生徒1人あたり1台のタブレット端末を貸し出しており、自宅でもそろばんを学べる態勢を整えた。乾勝善社長(51)は「多くの習い事をしている子どもたちも、隙間の時間に取り組める」と説明する。 乾社長は父親が営むそろばん… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
原発避難計画に複合災害対策なくていいの? 立地の議会で請願を審査
広域避難計画に、複合災害対策がなくて良いのか――。そんな請願が、東海第二原発が立地する茨城県東海村の議会に出されている。10日、原子力問題調査特別委員会が開かれ、請願の審査が始まった。同議会では原発再稼働を求める請願の審査に2年半ほどかかっており、請願を採択するかの判断は年単位の時間がかかる可能性がある。 村は昨年12月、原発の重大事故に備えた広域避難計画を策定。ただ、原発事故と自然災害が一緒に起こることを想定したものではなく、複合災害に備える必要性や屋内退避の妥当性についての指摘が村内外で相次いでいた。 この日の特別委は、請願を出した2人の男性が趣旨を説明し、議員からの質問を受ける形で進んだ。男性(79)は「地震による原発事故の対策がない計画は実効性を欠き、信頼性を失っている。地震や津波との複合災害対策の追加を求める」と述べた。 原発再稼働を推進する立場の議員は「市町村単独の計画では確かに実効性を欠いている」としつつ、「国や県などとの緊急時対応のとりまとめの際に議論になるので、(計画に言及がなくても)そういうたてつけになっている」として計画に盛り込む必要はないと指摘した。 これに対して請願者の男性は「住民としては不安。国や県と議論するためにも複合災害対策について村の考えを示す必要がある」と応えた。 今後、特別委では東日本大震災で道路にどの程度の被害があったかなどを調べながら審査を続ける。 内閣府や原子力規制委員会によると、重大事故に備えた広域避難計画は、災害対策基本法に基づいて周辺自治体がつくることになっている。同法は災害全般について定めたもの。自治体のつくる計画は規制委の審査対象ではなく、再稼働に必要な要件として明記した法律はない。 原発事故については規制委が定める「原子力災害対策指針」があり、5キロ圏は放射性物質の拡散前に避難することや、5~30キロ圏は屋内退避して状況に応じて避難することを定めている。市町村はこの指針も参考にして計画を定めている。(張守男) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
下半身動かないネコに善意の「脚」 春風と一緒にコロコロお散歩へ
生まれて間もない子猫は、カラスに襲われたらしい。けがの後遺症で下半身がまひし、前脚だけを使って歩き始めた。寄せられた好意で購入した車いすに下半身を載せ、元気に歩き回っている。 2022年4月、三重県伊賀市の神社。犬の散歩をしていた人が生後3週間から1カ月ほどの子猫を見つけた。茶トラのメス。顔や脚から出血し、瀕死(ひんし)だった。周囲にはカラスの鳴き声。くちばしで突っつかれた傷もあり、脚の骨は折れていた。 動物保護団体「ねこのしっぽ」代表の水本美恵子さん(72)=同市ゆめが丘4丁目=が引き取った。片手に載るほどの大きさで、わずか300グラム。元気な少女に育って、と「ハイジ」と名付け、水本さんはミルクを24時間態勢で与えた。 脊髄(せきずい)も傷ついていたらしい。2カ月ほどたっても、ハイジは腰から後ろが動かなかった。それでも家の中を前脚を使って活発に動き回り始めた。保護団体を始めて十数年になる水本さんにとって、下半身不随の猫は初めて。おしりが荒れないよう、おむつを付けて1日3回取り換える。 同年9月、地元タウン情報紙に紹介されると、同県名張市の女性から「行動範囲が広がる」と車いすを購入するための寄付金が寄せられた。水本さんはハイジの成長を待ってから昨年夏、車いすを購入。車輪の付いたU字形フレームに下半身を載せ、テープひもで固定すると、元気に歩き始めた。 2歳になり、体重3キロ弱まで成長したハイジ。後ろ脚やおしりに筋肉はないが、前脚はがっちりしてたくましい。人なつっこく、初対面の人にも寄っていき、ゴロゴロとのどを鳴らす。水本さんが保護する二十数匹の猫とも仲良しだ。暖かくなると、車いすを付けて自宅周囲を散歩する。 水本さん自身も、交通事故の影響で左半身が不自由に。カート(手押し車)につかまり、車いすのハイジにひもを付けて散歩する。「ハイジの生命力のすごさに驚いています。生きているってすごいな。この子がいるから、自分も生きている。元気をもらっています」(小西孝司) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
愛犬家さんいらっしゃい! 横浜市の街づくりは「ブルーオーシャン」
横浜市は人口だけでなく、犬の登録件数も政令指定都市の中で最多だ。そんな地の利を生かし、「ドッグフレンドリーな街」づくりに力を入れている。みなとみらい21地区など、犬の散歩や遊び場として人気のスポットを生かしていこうという取り組みだ。 3月中旬、横浜赤レンガ倉庫(中区)のイベント広場では、約100店舗の犬関連のマーケットが集まるイベント「赤レンガでわんさんぽ」が開催され、平日にもかかわらず、犬を連れた人たちでにぎわっていた。 「わんちゃんのイベントは集客力があるんです」と横浜赤レンガの担当者。期間中の週末は、ブースの間を歩けなくなるほど混雑するという。 みなとみらい方面から山下公園までをつなぐ海辺の約5キロは、お散歩コースとして愛犬家が集うエリアだ。シバイヌと訪れた金沢区の山本真一さん(58)は「みなとみらい周辺は階段が少なく、道がきれいでお散歩がしやすい」と話す。 行列ができるドッグラン、人気の秘密は 魅力はそれだけではない。「… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル