新たに農業を始める人が全国的に減る中、「フルーツ王国」の山梨県内では増加傾向が続いている。「もうかる農産物」として高級ブドウのシャインマスカットが人気を集めていることが背景にある、と県はみている。 県によると、県内の新規就農者は2009年度に100人に達し、その後はうなぎ登りで急増。最新の22年度は過去最高の331人を記録し、7年連続で300人を超えた。うち県外出身者は約2割を占めた。 とりわけ22年度は、新たに自営で農業に参入した192人に限ると77・6%にあたる149人が果樹栽培に集中し、野菜栽培の25人(13・0%)を大きく引き離した。この傾向は十数年続いているという。 どの果樹を栽培したかの統計はないが、就農の相談窓口ではシャインマスカットに関する相談が多く、県担い手・農地対策課の担当者は「特に注目度が高い」と話す。 収益は巨峰の1.7倍、ブドウ栽培の主流に 人気の理由は、ほかの農産物… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
第2回日本水中フォトコンテスト、34点の受賞作決まる
第2回日本水中フォトコンテスト(同実行委員会主催)が昨年に続いて開催された。受賞作の発表・表彰式が6日、東京・池袋サンシャインシティで開かれているマリンダイビングフェア2024の会場であった。国内外の434人から1317点の応募があり、写真家の中村征夫氏や高砂淳二氏、阿部秀樹氏ら6人の審査員による審査の結果、34点の受賞作が決まった。最高賞のグランプリは該当作無し。準グランプリに2作品、審査員賞に6作品が選ばれた。 準グランプリの「トタン屋根に暮らす~海藻の森が育む命~」(斎藤利奈さん=大阪府)は、海底に沈むトタン板の下にゴンズイが群れる。トタンは海藻やイソギンチャクに覆われ、後方には海藻の森がうっそうと茂る。人工物と天然とのギャップが印象的な作品になっている。 もう1点の準グランプリ「ロープと魚」(チョン・ミンソクさん=韓国)は、暗黒の夜の海を背景に1本のロープにハギが50匹ほどぶら下がる。流されないようにロープをくわえ同じ方向を向いて眠っている小魚の姿が、アクセサリーの飾りのようにも見え不思議な世界を醸し出している。 グランプリに贈られる賞金50万円は次回に繰り越し、第3回コンテストのグランプリ賞金は100万円に倍増される。 コンテストはインターネットとの競合などで定期刊行するダイビング専門誌が皆無になる中、愛好家に腕試しの場を提供し、水中世界の魅力を多くの人に発信してもらおうと昨年創設された。今回の受賞作は、2008年まで発行されていた「ダイビングワールド」誌の名を冠して今月8日に創刊する「ダイビングワールドマガジン」に掲載される。 他の受賞作は以下の通り。 【中村征夫賞】「Oops no Sardines here」山口勝憲さん 【高砂淳二賞】「ウキウキな黄昏(たそがれ)」今井寛治さん 【阿部秀樹賞】「コブダイの喧嘩(けんか)」小出博之さん 【中村卓哉賞】「生きるということ」森田康平さん 【むらいさち賞】「あかねぞらに浮上」藤川智之さん 【上出俊作賞】「ザトウクジラの舞踏会」高橋優花さん 【優秀賞】「spectrum」大谷翔さん、「エビすがお」古菅正道さん、「元気玉」駒井那津樹さん、「希望の卵塊」野﨑武志さん、「遥(はる)か、彼方(かなた)。」野山昌俊さん、「輪廻(りんね)」山内創さん 【入選】「おたまの行進」井伊知子さん、「ねぇ、ここだよ」大塚萌木さん、「Storm」奥島玲人さん、「宴」小倉直子さん、「襲撃」神出美保子さん、「テールアップ」河田啓奨さん、「落陽」熊谷翔太さん、「旅立つ命たち」小谷明日香さん、「地球侵略!」衣香織さん、「シューティング」近藤政昭さん、「流れる花粉」酒井郁子さん、「緑の雲海はごちそう/A sea of green clouds is a feast」杉本靖成さん、「海面鏡」高橋真弓さん、「STORM」田中颯太さん、「宴」土屋瞳さん、「海にそびえる大きな樹」永井豪さん、「海の天使、舞い降りる」西原憲一さん、「覗(のぞ)いたその先に」速水叶女さん、「トーテムポール」安田真人さん、「はい、ポーズ」油井一喜さん(恒成利幸) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
高齢化率82%の島に移住した大学生 2つの「好き」が重なった選択
高齢化率が80%を超える瀬戸内の離島に、現役大学生が移住した。 香川県丸亀市沖に浮かぶ人口150人ほどの広島。広島県と区別するため、「讃岐広島」とも呼ばれるこの島は、少子高齢化が急速に進み、ここ10年で人口が半減した。 そんな広島に昨年3月、同志社大学3年だった佐々原悠馬さん(22)が移り住んだ。郵便配達などのアルバイトをしながら、週に1度、京都市内のキャンパスに通ってきた。 丸亀市の本土側で生まれ育った佐々原さんは、大学を卒業した今春以降も島に残った。 それは、二つの「好き」が重なったからだった。 貴重な若い働き手として、瀬戸内の島で活躍する佐々原さん。「いずれは市長になりたい」と語る真意は――。 佐々原さんは小学生の頃、所… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
アナウンサーの竹俣紅さん、警視庁で一日署長就任 交通安全呼びかけ
春の全国交通安全運動が始まった6日、警視庁荻窪署では元女流棋士でアナウンサーの竹俣紅(べに)さん(25)が一日署長に就き、交通安全を呼びかけるパレードが開かれた。竹俣さんは自転車用ヘルメットについて「気をつけていても、自転車は倒れてしまうことがある。ヘルメットを着け、万が一に備えて」と語った。 パレードには警視庁の騎馬隊や都立大泉高、同付属中の吹奏楽部員ら計約130人が参加し、JR荻窪駅前を約400メートル練り歩いた。竹俣さんはトークショーで、自転車用ヘルメットの着用が昨年4月から努力義務化されたことを受け、「一般の人は着ける機会がまだ少ない」と指摘。署員から帽子を模したヘルメットがあり、違和感なく着用できると紹介を受けた。 佐藤正志署長は「通学に不慣れな新1年生を含め、子どもを守る対策を住民のみなさんと取り組む」と述べた。(福冨旅史) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
マニュアル用意、たいまつ軽量化 祭りの担い手不足に打開の一手
お祭り人間、集まれ――。福岡県は祭りなど伝統行事の担い手を「派遣」する取り組みを始めた。全国的に少子高齢化や過疎化などで担い手が減るなか、祭り存続のために試行錯誤を重ねている。 「オイサ、オイサ」。1月7日、同県久留米市の神社「大善寺玉垂宮」で行われた火祭り「鬼夜」で、火の粉が舞う境内に男たちのかけ声が響き渡った。 全長13メートル、直径1メートル、重さ1.2トンの大たいまつ6本に火をつけ、さらし姿の男たちがカシの棒で押し上げながら境内を回る。汗を流す担ぎ手の中に、県が派遣した「地域伝統行事お助け隊」の姿があった。 2023年度から始まったお助け隊は、希望者がボランティアとして登録し、派遣要請があった県内の地域行事に参加してもらう仕組みだ。各地域への移住や定住につなげる狙いもある。文化庁によると、個人を地域の行事に派遣する都道府県による取り組みは全国でも珍しいという。 地域からの要望は、神輿(みこし)の担ぎ手や舞の演者から、交通整理まで、さまざまな仕事がある。県はお助け隊のボランティア保険代を負担する。 5日時点で225人が登録し、これまで二つの行事にのべ8人を派遣した。 1600年あまりの歴史があり、国の重要無形民俗文化財で、五穀豊穣(ほうじょう)などを祈る鬼夜では、神社がある地区内の人が担う、たいまつの担ぎ手が20年前ごろから不足し始めた。 1本約30人が必要だが、20人しか集まらない年もあった。今年は、お助け隊や地元商工会議所なども含め参加者の8割近くを地区外からの応援に頼ったという。 鬼夜保存会の清水秀一さん(62)は背景として、地域外に通勤する人が増えて関心が薄れていることや、翌日が平日の場合に深夜近くまで続く祭りに参加しにくいことなどを挙げる。さらにコロナ禍も追い打ちとなった。 保存会は、たいまつが境内を回る回数を2周から1周に減らして終了時刻を30~40分早めることにした。押し上げ方などを図解する「マニュアル」も用意して初心者でも参加できるよう工夫を凝らす。 ただ、「来年の1月7日は平日で、どれだけ参加してくれるか分からない」と清水さんは気をもむ。「先代から申し送りを重ねて伝わってきた祭り。後世に伝えていくのが我々の役目だ」 たいまつは細く、短く 遠方の参加者にホテルや送迎提供も 3本のたいまつを引き回す筑後市の「鬼の修正会」でも担ぎ手が約15年前から不足し始め、お助け隊の派遣を要請した。今年の参加者60人強のうち、会場となる熊野神社がある地区からは12人ほどにとどまった。 境内を回るたいまつを3本か… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「どんなトンボがお好き?」に悠仁さまは 玉川大学の研究施設訪問
秋篠宮さまと長男の悠仁さま(17)は6日、玉川大学(東京都町田市)を訪れ、農学部の研究施設などを視察した。悠仁さまは生物学や生態系に関心を寄せており、秋篠宮さまに同行したという。 同大学の農学部は地球環境に悪影響を及ぼさず、安定的な食糧生産を実現することを研究目標としており、生態系の維持に大きな役割を担うミツバチの研究などで知られている。 お二人は「昆虫科学実験室」で複数の種類のハチの巣やミツバチを観察。悠仁さまは、女王バチと働きバチの育ち方の違いについて説明を受けると、「女王バチと働きバチの中間の特徴をもった個体は出てこないのですか」と質問した。 悠仁さまはお住まいのある赤坂御用地(東京都港区)で、トンボ類の調査を続け、さまざまな生き物がすむ「ビオトープ」づくりにも取り組んでおり、同大ではビオトープにも足を運んだ。視察に同行した同大の小野正人教授によると、視察後に「どんなトンボがお好きですか」と尋ねられた悠仁さまはコバルトブルーの複眼が特徴的な「マルタンヤンマ」を挙げたという。(中田絢子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
絢爛豪華な車山13両 桜咲く城下町に繰り出す 犬山祭始まる
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輪島に春告げる「曳山祭り」、今年は山車損傷でみこし巡行で春祭
石川県輪島市河井町で6日、春の訪れを告げる「曳山(ひきやま)祭り」の規模を縮小した「春祭」があった。例年、桜の花で飾られた高さ約5メートルの輪島塗の山車を厄年の男たちが引いて街を練り歩く。しかし今年は地震で山車が損傷し、道路の状態も悪いため、重蔵神社(同町)のみこしを担いで、町内を回った。 出発前に同神社で、地元に伝わる祝い唄「まだら」が披露されると、見物客らは手拍子で盛り上げた。地元の厄年の男性や大学生のボランティアたち約30人のみこし行列は「よーい」というかけ声と太鼓の音を鳴らして、被災した家屋と家屋の間を歩いた。 担ぎ手の中小路武士(なかしょうじたけし)さん(42)は「この祭りが人が集まる良いきっかけになった。みんなが離ればなれにならないようにして、頑張ってこの町を復興させたい」と話した。 みこし行列を見ていた同町の中学1年、伊吹花奈(はな)さん(12)は「地震後こんなに多くの人の笑顔を見たのは初めて。元気になりました」と興奮していた。(筋野健太) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東京の桜ひと足遅く満開 週末の都内各地で花見客にぎわう
【動画】東京近郊の桜の名所=依知川和大撮影 東京都内の桜が満開になって初めての週末。桜の名所には大勢の花見客がつめかけ、きれいな桜を満喫した。 約800本の桜が植えられている上野恩賜(おんし)公園(台東区)は6日、家族連れや観光客らでにぎわった。ブルーシートを広げて花見を楽しんだり、スマートフォンで写真を撮ったりと思い思いに過ごしていた。 都内に住む佐々木基公(もとひろ)さん(34)は妻と息子の悠翔(はると)くん(11カ月)と保育園の入園式を終え、公園に立ち寄った。「開花が遅れたことで入園式の日に見られた。門出に良かったんじゃないか」と笑顔を見せた。 東京管区気象台は4日に東京の桜が満開になったと発表した。平年より4日遅く、昨年より13日遅い満開だった。 千鳥ケ淵(千代田区)を中心とした「さくらまつり」は2日で終了する予定だったが、開花が遅れたことから7日まで期間を延長した。約700メートルに及ぶ千鳥ケ淵緑道では、日没から午後8時まで夜桜のライトアップを実施する。(斎藤孝則、友永翔大) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ソメイヨシノなど約3千本 大阪城公園で桜が満開、花見客で賑わう
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