大阪に春を告げる風物詩「桜の通り抜け」が5日、大阪市北区の造幣局で始まった。暖かな気候となった初日は事前に申し込んだ3万人以上が訪れ、色とりどりの桜を楽しんだ。 今年の桜は、約560メートルの並木道に141品種、計340本。既に満開の品種もあるが、3月の冷え込みの影響で開花が遅れ、5日朝までの開花は全体の3割程度。花の写真撮影が趣味で、毎年訪れているという大阪市西淀川区の保育士、広井美紀さん(62)は「例年より咲き方が遅いようですが、色づいた桜のつぼみも魅力的です」と話した。 一般公開は11日までの7日間で、造幣局は約24万4千人の入場を見込んでいる。事前申込制で最終日までほぼ定員に達したが、キャンセルが出る場合もあり、問い合わせは申し込み専用ダイヤル(06・4980・0151)へ。 【動画】桜の通り抜けの一般公開に先駆けて開催された特別観桜会=遠藤真梨撮影 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
しゃがんで見るのがおすすめ!今だけ楽しめる「花の競演」岐阜・可児
岐阜県可児市のぎふワールド・ローズガーデンで、この時期だけ見られる「花の競演」が見頃を迎えている。 園内の「北の大花壇」では、今月下旬までが見頃のネモフィラと、14日ごろまでが見頃のチューリップを同時に楽しむことができる。さらに、花壇そばでは桜やユキヤナギも見頃となっている。見る角度によっては、すべての花が視界に入り、来園者が今だけの景色を楽しんでいた。 広報担当の真田香織さんは「しゃがんで見ると、視界いっぱいに花が広がってさらにオススメです」。 開花状況などの問い合わせは同園(0574・63・7373)へ。(寺西哲生) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
祭りの露店、高校生を深夜まで働かせた疑い 暴力団関係者ら6人逮捕
祭り会場の露店で当時高校生の少年(17)を深夜まで働かせたなどとして、警視庁は暴力団関係者の男(63)=神奈川県綾瀬市=ら男女6人を児童福祉法違反(有害目的支配)容疑などで逮捕し、5日に発表した。2人は容疑を認め、暴力団関係者の男らは「18歳未満と気づかなかった」などと否認しているという。 少年育成課によると、男らは昨年4~10月に計7回、露天商の仕事をさせるために雇った少年に対し、18歳未満と知りながら深夜まで働かせるなどした疑いがある。男は祭りで露店を出す「テキ屋」として活動している。 少年は「さがみ湖湖上祭花火大会」や「あつぎ鮎(あゆ)まつり」など神奈川県内の8カ所の祭り会場に計11回出勤。給料は1回につき1万1千円で、午前6時ごろから長いときは翌日午前1時半ごろまで、休みなく働かされていたという。 遅刻すると殴られ、制裁金も 同課によると、露天では別の少年10人も働いており、遅刻すると殴られたり、「制裁金払え」「払えなかったら特殊詐欺や強盗をやらせる。逃げたら家族も巻き込む」などと脅されたりすることもあったという。少年の1人が警視庁に相談していた。同課は「年齢確認を求められない場合や、就労規則が提示されない職場ではアルバイトしないで」と注意をよびかけている。(御船紗子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東海道新幹線60周年、忘れられない出来事は? JR東海が逸話募集
東海道新幹線が今年10月に開業60周年を迎えるのを前に、JR東海は新幹線にまつわる思い出や忘れられない出来事などのエピソードを募集している。 東京オリンピック(五輪)の開幕を目前にした1964(昭和39)年10月1日、東海道新幹線は開業。当時、「ひかり」が東京―新大阪駅間を約4時間で走った。現在は全列車の最高速度が285キロに統一され、「のぞみ」が最速2時間21分で結んでいる。 エピソードは200~1600字で、60周年特設サイト(https://recommend.jr-central.co.jp/60th/)の応募フォームから投稿する。 大賞作品は、グリーン車に搭載の雑誌「ひととき」に掲載。入賞作品とともにウェブマガジンや特設サイトでも紹介される。受賞者には旅行商品「EX旅パック」のクーポンが贈られるほか、応募者の中から抽選で60周年オリジナルグッズが当たる。 締め切りは5月8日。詳細は、特設サイトで確認できる。(辻健治) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
戸籍なくても刻まれた「●●の子」名前は生きた証し 沖縄・平和の礎
沖縄県糸満市にある「平和の礎(いしじ)」。沖縄戦の全戦没者の名を刻むことにこだわり、つくられた。その理由とは。そして、人間にとって名前とは何なのか。建設に携わった元沖縄県知事公室長の高山朝光さんに聞いた。 1992年から沖縄県の「平和の礎(いしじ)」建設を担当しました。礎は「いしずえ」の沖縄の読み方です。鉄血勤皇隊として沖縄戦に動員されながらも、くしくも生き残った大田昌秀知事の公約の一つで、戦争終結50年の95年に完成させる計画でした。 沖縄戦は、私が10歳のころでした。沖縄本島北部で、撤退する日本軍の後を追って山を逃げ回る中で、多くの遺体を目にしました。どこの誰かなどわかるはずもない、名もなき遺体です。弾が撃ち込まれ、顔さえわからない日本兵の遺体もありました。 記録されなかった戦没者たち 遺骨もない遺族もいます。沖縄には各地に慰霊碑があります。そこに刻まれた名前を、遺族が指先でなぞる姿を、私たちは見てきました。まるで本人がそこにいるかのように。 礎には、敵も味方も関係なく沖縄戦の全戦没者名を刻む。その名を永久に残し、沖縄戦を風化させず、平和を世界に発信する――それが目的でした。 問題は戦没者名の確定でした… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
税務署かたる不審メールに注意!手口が巧妙化…アドレス本物か確認を
「税務署からのお知らせ」などとかたり、個人情報を抜き取ろうとする不審なメールやショートメッセージが相次いでいる。国税庁によると、利用が増えている電子申告「e―Tax(イータックス)」の関連を装ったメールも確認されており、同庁がホームページ(HP)などで注意を呼びかけている。 国税庁側が3月に確認したメールは、件名に「税務署からのお知らせ【e―Tax個人アカウントの登録確認に関する重要なお知らせ】」とあり、「税務サービスの便利な利用のため、情報更新をお願いしている」などとして、個人情報を抜き取るための偽のウェブサイトに誘導するものだったという。 e―Tax利用者には国税庁から「お知らせ」が発信されることもあるが、このメールは「info@e-tax.nta.go.jp」のアドレスから送られる。 国税庁を装ったメールは数年前から確認されているが、手口も巧妙化。送信元を「本物」のアドレスに似せた偽メールも確認されているという。国税庁広報広聴室の担当者は「アドレスが本物かどうかをよく確認してほしい。メールの文面や手口の類型も増えているので、今後も継続して注意点をHPなどで広報していく」と話している。詳細は国税庁HP(https://www.e-tax.nta.go.jp/topics/topics_oshirase_mail.htm)。 e―Taxはスマートフォンなどを使って税務申告ができる制度。2022年分の確定申告では、自宅からe―Taxを使って自分で申告書を提出した人は約592万人で、18年分と比べて約5倍に増加した。(高橋俊成) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
男はなぜ「桐島聡」で死にたかったのか 文化人類学者が見た現代感覚
最期は自分の名前で……。半世紀近く偽名で逃げ続けた容疑者が、その死の間際に名乗り出た。社会にとって、個人にとって、名前はどのような意味を持っているのか。文化人類学者の出口顯(あきら)さんに聞いた。 指名手配されながら、半世紀近くも偽名を使って警察から逃げ続けた容疑者が、「最期は桐島聡で死にたい」と語り、名乗り出たと報じられました。本人が亡くなったので、その理由や真意を本人に尋ねることもできません。 案外もろかった「国家による管理」 制度面から考えると、日本では、戸籍に名前が記録されることにより、国民として登録、管理されていますが、今回の事件ではDNA型鑑定が本人だと特定するための一つの柱となったようです。もし関係者が検査を拒否していたら、特定するのは簡単ではなかったでしょう。 普通なら土地や家族の結びつきが個人のアイデンティティーを担保してくれるはずなのに、身内やかつての仲間との連絡が途絶えていたという「桐島聡」にはそれがなかった。一方、偽名である「内田洋」が誰であるかは、職場や友人関係によって担保されていましたが、「内田」と「桐島」をつなぐのは、本人の自己申告によらざるをえなかった。しかも、それを証明できるものはほとんどなく、DNA型鑑定に頼ったわけです。登録された本名は遺伝子に勝てなかったようにも見えます。その意味で、国家による管理は、案外もろいということを示したとも言えます。 しかし、他方で、名前は国家による制度の問題というだけではありません。 名前は「親からの贈り物」と… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
女性の手を握り「大丈夫ですよ」 飛び降り防いだ、中学生5人の勇気
部活の帰り道、橋から飛び降りようとする女性を助けたとして、福島県伊達市立伊達中学校の生徒5人が4日、伊達署から感謝状を受け取った。 3月28日午後、同中3年生の遠藤和奏(わかな)さん(14)、佐藤優羽(ゆう)さん(14)、松橋乙希(あつき)さん(14)の3人は、吹奏楽部とバスケットボール部の練習をそれぞれ終えて、学校から400メートル離れた伊達橋に差しかかった。 そこで、女性が欄干を乗り越えて外側に立ち、阿武隈川に飛び込もうとしているのを見つけた。強風の日なのに薄着。女性は、泣きそうな表情を浮かべていたという。 通り過ぎる大人もいるなか、「見ないふりはできない」(佐藤さん)。3人は勇気を出した。 「大丈夫ですか」 落ち着かせようと、何度も声をかけていると、女性は泣きながら「ごめんなさい」と応じた。 「大丈夫ですよ」。3人は女性の手を握り、協力して欄干の内側に引き上げた。 合流した吹奏楽部の2年生、唯野柚月(ただのゆづき)さん(13)と高橋桃萌音(ももね)さん(13)は、近くの大人に助けを求めて、警察に通報を促した。 生徒たちは女性を近くの公園のベンチに座らせて、数分後に駆けつけた警察官が女性を保護した。その後、女性やその家族は、関係者に「助かった」「(女性が)生きていてよかった」などと生徒たちへの感謝の言葉を伝えたという。 4日に伊達署で手塚浩署長から感謝状を受け取った5人は、それを聞いて「無事でよかった」と安堵の表情を浮かべた。 高橋さんは、「日頃の読書で外国の栄養失調の子どものことなどを知ってはいたが、目の前で今回のようなことがあり、改めて命の大切さに気づいた」と振り返った。 手塚署長は「勇気が必要な場面だったと思う。学校や家庭、地域が命の重さを醸成してくれたのも大きかったのでは」と生徒たちをたたえた。(波多野陽) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
息子の中学受験、立て続けに不合格 自分を責め泣いた母が今思うこと
受験票を何度も確認しながら、番号をスマホに打ち込んでいく。 深呼吸をしてから、確定ボタンをクリック。現れたのは、「不合格」の3文字だった。 昨年2月。東京都に住む女性(48)の長男は、私立中学を受験をした。第1志望の合否結果を確認した後のことは詳しく思い出せない。あまりにも、苦しい記憶だからだろうか。 覚えているのは、長男に隠れて毎日泣いたこと。食事がのどを通らず、急激にやせたこと。「長男につらい思いをさせた」と、自分を責め続けたこと。 長男は第2志望も落ち、第3志望の私立中学に進学した。まさか通うことになると思っていなかった学校だ。 「中学受験に失敗したのは自分のせいだ」 女性は今もそんな思いを抱えている。 合格圏内と言われた志望校は不合格。失意のなか子どもの進学先を決めた―。4月を迎えても、苦しい気持ちを抱えたままの人もいるかもしれません。同様に長男の不合格を経験したある親は、かつての自分に伝えたいことがあるといいます。 親子二人三脚 高望みはしなかったが 受験を決めたのは、長男が小3のとき。人見知りな長男の性格に合わせ、集団学習の進学塾ではなく個別指導の塾に入れた。 小6で志望校選びを始めた… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「謎の津波」の原因? 鳥島近海で海底火山噴火の痕跡見つかる
伊豆諸島の鳥島近海で、およそ1年以内に噴火したとみられる海底火山の火口が見つかった。昨年10月、大きな地震を観測していないにもかかわらず、太平洋側の広い範囲で観測された「謎の津波」の原因である可能性が高いという。 謎の津波が起きたのは昨年10月9日朝。気象庁によると、関東から沖縄、伊豆諸島や小笠原諸島など幅広いエリアで津波が観測され、八丈島では最大70センチの津波を観測した。 津波の発生源と考えられている鳥島から南西の海域では、10月3~6日にかけてマグニチュード6クラスの地震が4回発生していたほか、9日にも小規模な地震が複数起きていた。 ただ、津波を引き起こすような大規模な地震は確認されていなかったため、気象庁が津波注意報を発令したのは、八丈島に津波が到達してからだった。 津波の発生原因としては、海底火山や海底地滑りといった可能性が指摘されたものの、明確にはわからなかった。政府の地震調査委員会も11日の会見で「津波の原因は現時点では不明」としていた。 今年1月、海上保安庁の測量船が、音波を使って鳥島近海の海底地形を調査した。得られたデータを、22年12月の海底地形データと比較し、約1年の間に海底に大きな変化が起きていないかを解析した。 その結果、鳥島南方にある海… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル