日本橋高島屋(東京都中央区)で開催中の「大黄金展」の会場で11日、販売価格約1千万円の純金製茶わんが盗まれた事件で、警視庁は13日、30代の男を窃盗の疑いで逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。 捜査関係者によると、11日昼ごろ、展示場の一角でプラスチックケースに保管されていた純金製の茶わんが盗まれた。 高島屋によると、盗まれたのは24金製の抹茶茶わんで、販売価格が1040万6千円(税込み)。金工作家の石川光一さんが制作したものという。 捜査関係者によると、防犯カメラには、11日午前11時40分ごろに男に似た人物がケースから茶わんを持ち去る様子が映っていた。ケースには鍵やアラームがなかった。正午ごろに販売員が茶わんがないことに気付き、午後0時16分ごろに110番通報した。 この人物は午後0時7分ごろに高島屋を出て日本橋駅まで歩き、千葉方面に向かう地下鉄に乗って逃げたという。(藤田大道、三井新) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「握手しないで」選挙演説と聴衆の新たな距離 警察「失敗許されぬ」
今月6日、松江市のホテルで開かれた自民党の「女性のつどい」。島根1区補選の立候補予定者と駆けつけた上川陽子外相の演説会場には、ゲート型の金属探知機が複数設けられ、約800人の参加者を1人ずつ通らせる異例の対応が取られた。 今回の選挙は事実上の与野党一騎打ちとなる見通しだ。裏金問題などで自民に「逆風」が吹く中、選対幹部はこんな懸念も口にする。 「大臣が候補者と歩いて(不特定多数の)有権者と握手したり、写真を撮ったり。そういう『武器』が使いづらくなった」 ■首相襲撃事件から1年 和歌山市の選挙演説会場で岸田文雄首相に向け爆発物が投げ込まれた事件から15日で1年。16日には衆院3補選(東京15区、島根1区、長崎3区)が告示されます。聴衆が集まる演説会場の安全をどう確保するか、模索が続いています。 選対幹部「痛い」 演説での要人警護について、県警は各党に事細かに要請している。 「半径10メートルは人が入… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
映画「ら・かんぱねら」撮影終了 地域の炊き出し係が大活躍
ピアノの難曲「ラ・カンパネラ」を独学で習得したノリ漁師をモデルにした映画「ら・かんぱねら」の現地撮影が12日、佐賀市で終了(クランクアップ)した。撮影準備や背景撮影などは昨年から続いていたが、俳優陣が参加しての撮影は3月17日から。鈴木一美監督ら50人ほどのスタッフは、1カ月弱のタイトなスケジュールをこなした。 撮影がすべて終了すると、支援する会のメンバーが用意した小さいくす玉を割って、無事撮影が終了したことを祝った。 主演で、自らピアノの特訓を続け、指の痛みに耐えながら演じたという伊原剛志さんは、「やればやるほど、ラ・カンパネラはむずかしか」と佐賀弁を交えて語り、周囲を笑わせた。 鈴木監督は「親子3代で一緒に見て、会話を膨らませてほしい。また、夢を諦めずに努力する大切さを伝え、できれば全国で学校上映し、中高生にも見てもらえる映画にしたい」と、上映に向けた意気込みを語った。 撮影は、ノリ漁の現場となる佐賀市川副町沖の有明海をはじめ、漁港、佐賀市内のパチンコ店や同市富士町の古湯温泉、福岡県柳川市など佐賀市を中心に各地で行われた。 映画には、主演の伊原さんのほか、南果歩さん、大空真弓さんらが出演。今年秋から冬にかけて、佐賀県内で先行上映した後、全国の映画館で公開する予定。(野上隆生) 東京からやって来た俳優陣や映画の撮影スタッフを支えたのは、「支援する会」を中心にした佐賀の地元住民らだった。特に、連日温かい食事を提供する炊き出しボランティアの女性たちの活躍に、スタッフからは「ここまで地域に応援された経験はない」と感激の声が上がった。 「さあ、タマネギ刻もう!」「このトマト、真っ赤でおいしそう。丸かじりしたかね」 最後の炊き出しとなった11… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
学生運動で逮捕、進出した香港でも… 古書店社長がたどる失敗と突破
香川大学に在学中、70年安保闘争に関わり逮捕。廃品回収業から古書店をおこして多くの支店を展開したが、好事魔多し、進出した香港で2度目の逮捕――。 松山市で古書店「写楽堂」を経営する岡本勢一さん(77)が、波乱に満ちた半生を記した自伝を出した。「子どものころ太平洋戦争から帰った人の話を聞いてもピンと来なかったが、今の若い世代にバブル期の話をしても同じように通じないのでは。生きた証しを文章にしたかった」という。 戦後間もない1947年、徳島県三好市の山中の集落で7人兄弟の末子に生まれた。 古本との出会いは中学時代。他校の生徒が使った参考書で勉強し、バスや列車を乗り継いで2時間かかる県立池田高校に通った。 第1部は、学生運動の活動家だった若い日の思い出が語られる。 香川大に進学した岡本さんは、ベトナム反戦運動などへの共感から安保闘争に加わり、69年10月の大学本部封鎖に参加した。 さらに同月21日の「国際反戦デー」に合わせて上京したところを公務執行妨害容疑などで逮捕され、約1年間勾留・収監された。「東大、日大闘争と違ってほとんど語られてこなかった四国の学生運動の歴史を、当事者の視点で書き残したかった」と話す。 香港では「日本のポルノ王」とやり玉に 第2部は、古書販売業の盛衰や、買い取りを通じて出会った人々の記憶がつづられる。 大学卒業後も岡山県で労働組… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
万博準備間に合う? 石毛事務総長「デッドラインがあるとすれば…」
2025年大阪・関西万博の開幕まで1年を切った。海外パビリオンの建設はなお遅れており、今年1月に起きた能登半島地震の復興への影響を懸念する声も根強い。開催への関心が高まらないことに、主催する日本国際博覧会協会はどう向き合っているのか。石毛博行事務総長に聞いた。 ――参加国が独自に設計・建設する「タイプA」のパビリオン建設が今も遅れている。 「建設事業者と細部の詰めをしている国がほとんどだ。細かな条件、ビジネス上のネゴシエーションをしている国が多いのだろう。間に合うよう相談に乗りながらやっている」 ――それでも建設事業者が決まった国は36カ国(12日夕時点)にとどまる。 「国内事情で予算がなかなか獲得できない国もある。中には『国内の入札手続きが3月で終わった』という国もある。でも遅れたからシャットアウトとは言いづらい。各国は自分たちで決めたパビリオン建設の方針について、国内のいろんな層の人たちから了解を取っている。だから基本的には(設計などの)方針を変えたくない。一方、現行案で本当に工期内に完成できるのかについても考えないといけない」 「現実を直視してください」 各国政府に訴え 「各国政府には昨年秋ごろか… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
流しそうめん機で骨を化石に? 25年前の論文もとに小学生が挑んだ
実験室で、骨を化石化できないだろうか。千葉県柏市にある「手作り科学館Exedra(エクセドラ)」で学ぶ子供たちが昨年度、こんなテーマに挑戦した。25年前の論文に触れ、実現に家庭用流しそうめん機を使うという想像力を発揮した。 林怜央(れお)さん(10)=現在小5=、黒沢健太さん(12)=同中1=、三前龍也さん(12)=同=の3人が取り組んだ。 化石には様々な種類があるが、そのうちの一つが、木の化石の「珪化(けいか)木」。地下水に溶け込んだケイ酸(シリカ)成分が木の組織に染み込み、長い年月をかけて結晶化して、やがて木の組織全体がシリカに置き換わって化石になったものだ。 25年前の論文に着目 市民が運営するエクセドラの羽村太雅館長が、25年前の1本の論文に着目したのをきっかけに、骨の化石化を目指した。 富山県の山中で、木片の化石… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
口永良部島の噴火警戒レベル「3」に引き上げ 噴石や火砕流に警戒
朝日新聞デジタルに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。Copyright © The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission. Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
高地トレーニング用の低圧室で事故か 競輪選手が重体 宇都宮
12日午前11時ごろ、宇都宮市田野町のトレーニング施設「リラクゼーションサロンVent」から「急病です」と119番通報があった。消防が駆けつけると、低気圧で酸素の薄い環境をつくる「低圧室」の中で、競輪選手の渡辺藤男さん(57)と施設職員の女性(53)が意識を失った状態で倒れていた。女性は意識を取り戻したが、渡辺さんは重体。宇都宮中央署が原因を調べている。 署によると、低圧室は高さ約2・2メートル、幅約6メートルの円筒形。スポーツ選手が心肺機能を高めるための「高地トレーニング」をするため、内部の気圧を低くできる設備で、署は事故当時、2人で中に入り、女性が操作していたとみている。消防に通報したのは渡辺さんで、途中で会話が途絶えたという。 署は2人が意識を失った原因を調べるほか、設備の利用手順に問題がなかったか確認する方針。 トレーニング施設の近くにいた男性によると、施設は10年ぐらい前から営業していたとみられる。男性は「経営者は意識を失った人とは別の競輪選手のはず。最初のころは、一般の人も受け入れていたが、今は競輪選手が利用しに来ているようだ」と話した。施設で同様の事案が起きたことはないという。(高橋淳、津布楽洋一) ◇ 栃木県警は当初、男性らが倒れていた場所を「酸素カプセル内」と発表していたが、12日夜に「低圧室内」と訂正した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
デイサービス送迎車が塀に衝突して利用者1人死亡、7人重軽傷 茨城
12日午後5時ごろ、茨城県八千代町平塚の県道で、「デイサービスの送迎車が住宅の壁に突っ込んだ」と、同乗していた施設の職員から119番通報があった。 県警下妻署によると、乗っていた8人がつくば市や土浦市などの病院に搬送され、デイサービス利用者で同町松本の小竹よし子さん(92)が腹などを強く打って亡くなった。70~90代の利用者5人も足や胸を骨折する重傷を負った。運転手(69)と付き添いの介護職員(23)は頭や腰に軽いけがをしたという。 現場は見通しの良い片側1車線の県道で、送迎車は中央線を越えて反対車線側の沿道にある住宅の壁や電柱に正面から衝突した。送迎車は10人乗りのワゴン車で、事故当時は帰宅する利用者を町内の施設から自宅まで送り届けている途中だったという。署は事故の原因を調べている。(古庄暢) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
信玄公に扮して「皆の者出陣じゃ」 モデルの高瀬真奈さんら騎馬行列
【山梨】戦国武将・武田信玄の命日にあたる12日、信玄公に仕えた武将の姿で甲府市内を練り歩く「武田二十四将騎馬行列」があり、約300人が参加した。 武田氏の本拠地だった「躑躅(つつじ)ケ崎館」跡の武田神社の例大祭にあわせ、毎年開かれてきたが、コロナ禍により、2020年から22年は中止。23年はコースを縮めるなど簡略化したが、今回は5年ぶりに武田神社から遊亀公園往復の11キロコースでの開催となった。 信玄公に扮したのは同市出身のモデル高瀬真奈さん、二十四将は全国から公募で選ばれた人たちが務めた。 騎馬隊は午前10時半に桜舞い散る武田神社を出発。前回は感染対策のためトラックで運ばれたみこしも、5年ぶりに地元自治会の人たちが担いだ。 高瀬さんは「皆の者出陣じゃ」と号令をかけ、馬上から沿道の人びとに手を振り笑顔を見せた。 取材に対して高瀬さんは「まちの人びととコミュニケーションを取りながら、『信玄公ってこんなに愛されてきたんだ』と改めて実感しました」と話していた。(米沢信義) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル