コロナ禍をきっかけとして日本で急速にテレワーク/在宅勤務が進んでいます。通勤時間や交通費の削減ができたり、会議もオンラインで代替できることが多いことが判明したり、これをきっかけにして業務の効率化が進んだという声もあります。 【全画像をみる】テレワーク時代の“評価フィードバック”は「言語化力がすべて」…しかし、日本人には難しい 一方で、オフィスという「リアルな場」とは異なるマネジメントが必要となることも徐々にわかってきて、その対応を進めようとしている会社も増えてきています。 いずれにせよ、第1波のコロナ禍が落ち着いたとしても、当分の間はテレワークが完全に終わることはなさそうです。これらの組織マネジメント上の問題は引き続き対応を迫られるものであり続けるでしょう。
テレワークでのコミュニケーションの成否は「言語化力」で決まる
テレワークを前提としてマネジメントを行っていく際に必要なことは、できる限りすべてのことを「言語化」「明確化」していくことです。 テレワークはそもそも基本的には姿が見えない中での協働ですし、オンラインでのコミュニケーションでも、表情や姿勢、身振り手振りなどの非言語的情報が極端に減ります。そのため、これまでの日本の組織の特徴であった「あうんの呼吸」「以心伝心」「空気を読む」といようなことが、すべてやりにくくなります。 「皆まで言わずに、非言語的情報を通じて、相手に察してもらう」ことで成り立っていたマネジメントは通用しなくなるのです。 つまり、とにかく何でもかんでも「言語化」してマネジメントを行うことが必要ということです。
「言語化」は改善の機会であり、基本的には良いこと
「言語化」に自信がなく、自分が動いている姿を見せることで指導をしてきたようなマネジャーにとっては、なかなか厳しい状況になりました。 が、私は「言語化」によって、マネジメントにおける様々なものが「明確化」することによって、改善の契機になるのではないかと考えており、基本的には良いことではないかと思っています。 というのも、組織の中で最も変えにくいものが「言語化」されない「不文律」だからです。既に賞味期限を終えたルールでさえ、「言語化」=「明確化」されていなければ、それを変えようという意識もなかなか芽生えにくい。 言葉にしてみる過程で「あれ、もうこのルールは不要では」となれば、マネジメント全体の断捨離が行われ、合理的なマネジメントへとなっていくことでしょう。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース