山形県警は29日、東根市野川のサクランボ畑から、収穫間近の紅秀峰約150キロ(67万円相当)が盗まれたと発表した。県警によると、被害量は過去5年間で最大。また、この日は地元JAが定めた紅秀峰の「出荷解禁日」だった。
村山署などによると、29日午前5時半ごろ、畑の所有者で近くに住む専業農家の男性(62)が、サクランボの消毒をしようと畑に出たところ、被害に気付いて110番通報した。18本の木から、多くは軸ごともぎ取られていたという。畑の周囲には防鳥ネットが張られていたが、畑やその周辺に防犯カメラやセンサーはなかった。署は、男性が前日の作業を終えた28日午後6時以降に盗まれたとみて調べている。
県警生活安全企画課によると、サクランボ盗難事件の1件あたりの被害量としては、少なくとも過去5年で最大だという。
被害に遭った男性によると、紅秀峰の木はいずれも畑の奥に植えてあり、真っ赤に色づいた実ばかりが盗まれた。男性は前日までに佐藤錦の収穫を終え、30日から紅秀峰の収穫に取りかかる予定で、すでに注文も複数受けていたという。
男性は「色付きの良いものが軒…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル