東海道新幹線の新型車両「N700S」が1日、デビューした。東海道新幹線では13年ぶりのフルモデルチェンジ。JR東海はまず4編成を導入し、2022年度までに40編成に増やす予定だ。
一番列車の博多行き「のぞみ1号」は、午前6時に東京駅を出発した。同駅であった出発式でJR東海の金子慎社長は「多くのお客様に快適な乗り心地の新幹線で旅行を楽しんでほしい」とあいさつ。北九州市の自宅に帰るという荒木良太さん(24)は乗り込む列車が偶然、新型車両と知り、「ロゴがかっこいい。新しい車両なので乗るのが楽しみです」と話した。
N700Sは、現在主力のN700AやN700系と比べ、先頭車両の両側が角張ったデザインが特徴だ。Sは「最高の」を意味する英語「Supreme」から取った。
全席にコンセントを配置し、背もたれを傾けると連動して座面が沈み込む仕組みがある。停電しても、リチウムイオン電池を使って自力で走ることもできる。営業運転の最高時速は285キロで、N700Aと変わらない。
新型コロナウイルスの影響で、東海道新幹線の利用者は大きく落ち込んでいる。5月は昨年の同時期と比べ9割減。緊急事態宣言が全国で解除された後の6月はやや回復したが、77%減(1~17日)だった。(一條優太)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル