7月に入り、そろそろ夏休みの旅行も具体的に考える季節となってきました。 しかし、心配なのは新型コロナウイルスの感染拡大です 政府による観光産業応援キャンペーン「Go Toキャンペーン」も間もなく始まりますが、旅行には行っても大丈夫なのでしょうか。もし行くとすれば、何に気をつけたらいいのでしょうか。 公衆衛生や感染症を専門とする国際医療福祉大学医学部公衆衛生学教授の和田耕治さんにお話を伺いました。 【旅行で考えておきたい7つのポイント】
1.行く時期を分散化する
2.旅行 の1~2週間前から感染リスクの高い行動を取らない
3.飛行機で行くような旅行、海外旅行はなるべく避ける
4.旅行の種類も考える
5.観光地では1~2mの距離を空け、3密を避ける
6.屋内イベントは5つの条件からリスクを評価
7.地元再発見の旅から始めてみては? ※インタビューは6月27日にZoomで行い、この時点の情報に基づいている。
【BuzzFeed Japan Medical / 岩永直子】
新型コロナはしばらく「落ち着かない」 行ける時に行く
ーーそもそも今の日本、世界の流行状況で旅行に行っても大丈夫なのでしょうか? 地域での感染がなければ、その範囲で旅行するのはいいと思います。ただし、感染拡大した場合は、すぐにやめられるようにはしておきたいです。 旅行会社でもキャンセル料は無料にしているところが出ています。流行していない時に、健康な人がさっと行って、さっと帰ってくるのはありかもしれません。 多くの人は自身の体調を考えて判断していると思います。でも、一部、「今行っておかないと休みが取れない」などの理由で、体調が悪いのに無理して行ってしまう人もいるようです。 ーー今の東京のように毎日二桁新規感染者が出ているところからどこかの地方に行く、逆に地方から東京に来るということも不安に思われています。 その一方で、ある程度の人の移動はできるようにしておかなければならないと思います。出張もあるでしょうし、必要な訪問もあるでしょう。例えば、親の介護は行ける時に行かなければならないでしょう。 終末期の人が最後の旅行に行きたいなど、どうしても行くべき旅行はあるでしょう。 この後、日が経てば経つほど状況がよくなるという見込みは一切ありません。むしろ冬に向かうにつれて状況が悪化する可能性もあります。 地方に住む私の高齢の親は、私から「そのうちそちらに行こうか?」と電話をかけると、「いいよ。落ち着いてからで」と言われるのですが、新型コロナが落ち着くのはかなりしばらくしてからでしょう。行ける時に行っておくという考えも必要です。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース