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東京都で3日、新たに124人の新型コロナウイルスへの感染が確認され、2日連続で100人を超えました。124人中、20代、30代が約8割を占めます。内訳は、夜の街に関連しているのは58人、会食が9人、職場内が6人などとなっています。そして、感染経路不明は40人です。
東京都のモニタリング項目は、2日に比べ、ほとんどの項目で悪化、ないしは横ばいです。
小池知事:「国の緊急事態宣言が行われた場合には、改めて、専門家のみなさんの意見を踏まえて判断することが必要。オール東京で、これまでステイホームは1都3県も含めて、全国を含めて体制を取ってきたけど、それ以外の方法として、業態別、地域別、やり方がいくつかあろうと思う」 小池知事は3日、感染拡大が指摘されている池袋へ向かい、『緊急繁華街新型コロナウイルス感染防止大会』に出席。今後の対策について話し合いました。池袋駅の東口にはランドマークとなっている『サンシャイン60』があり、ショップや水族館、劇場などアミューズメント施設も多く、観光スポットとなっています。一方、西口は、飲食店が多く集まるエリア。駅から少し歩くと、飲み屋が密集しています。池袋西一番街商店会・加藤徹会長は、今、行政に求めるのは、早急なPCR検査だといいます。
池袋西一番街商店会・加藤徹会長:「PCR検査を、それこそ繁華街ブロックで全員やってみると、ここの住民は全部白だと。補助金を何百万も出すんだったらPCR検査で数千円出したほうが、安く上がるのではないかという気がする」 池袋の西口で47年、焼き鳥店を営んでいる田辺猛さん(81)は、再び休業要請が出されることを懸念しています。
『鳥いち』店主の田辺さん:「新宿だけだったから安心してたけど、近くに出ると、やっぱり心配。私らは、今までのスタイルを変えるわけにはいかないし、このままやってて、そういうのが来た時には、休業したり(営業)時間を縮めたり、そういうことしかできない。それでもなんとか生きていかなくちゃいけない」 第2波への恐れが増すなか、患者を受け入れる医療機関には、経営の問題が差し迫っています。日本医師会の中川会長は3日、加藤厚生労働大臣と会談。経営状態が悪化している医療機関への、さらなる支援を求めました。 茨城県神栖市にある神栖済生会病院では、万が一の院内感染に備え、病棟内を2つに分け、一般の患者と感染疑いのある患者が交わらないようにしています。さらに、ナースステーションも2つに分けました。
神栖済生会病院の中村慶春院長:「(東京は)やっぱり急激に多くなった。2日連続で100人超えというのは不安がよぎる。万が一、感染者が出た場合でも2つに分けることによって、それぞれのスタッフが交わることがないという形にして院内感染を防ぐという風なことのためにやった」
また、経営面でも影響があり、中村院長は4月、5月は厳しかったといいます。 東京に隣接する自治体での新たな感染者は、神奈川県24人、埼玉県26人、千葉県9人となっています。
神奈川県の感染者のうち、20代女性が都内のナイトクラブ。10代男性が、新宿のホストクラブに勤めています。いずれの店も他に感染者が出ているということです。さらに、大阪府で11人、京都府で5人、鹿児島県で19人など、全国で、新規感染者が相次ぎました。
西村経済再生担当大臣:「緊急事態宣言を発出するかどうかは、専門家の意見を聞きながら、そういう状況になれば、当然、考えていかなければいけない場面がくれば、やらなきゃいけない。今はそういう状況ではない」
Source : 国内 – Yahoo!ニュース