山形県は13日、首都圏から来県中の20代2人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表した。1日で複数の感染者が見つかったのは4月20日以来。県内で感染が確認されたのは計73人になった。うち1人は、運転免許合宿のため、県内に滞在していた東京都の20代の男子大学生。県内の感染症指定医療機関に入院したが、症状は出ていないという。もう1人は寒河江市内の飲食店に短期勤務していた埼玉県の女性で、県は「不特定多数の人が利用した可能性があり、濃厚接触者の特定が困難だ」とみている。
男子学生は、7日に感染が確認された東京都内の感染者の濃厚接触者。新幹線で来県し、7日からマツキドライビングスクール白鷹校(白鷹町)に入校していたという。
県によると、男子学生はこの教習所の専用宿泊所の1人部屋で生活していた。濃厚接触者は教習生1人を含む教官など教習所関係者9人とみられ、県は教習所外に広がった可能性は低いとしている。
教習所を運営するマツキドライビングスクール本社(長井市)の担当者は「白鷹校は13、14日は休校し、その後のことは保健所の指示に従う」と話している。3月31日に県内で初めて感染が確認されたのも、運転免許合宿で米沢市内に滞在していた神奈川県の女子大学生だった。
埼玉県の女性は3日まで同県内のバーに勤めていたが、6日から天童市内の実家に一時帰省し、6~10日未明に寒河江市の飲食店で働いたという。
6日にせきがあったほか、9日からにおいがわかりにくくなり、13日に医療機関を受診し、抗原検査で陽性が判明した。(三宅範和、上月英興)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル