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東京都で15日に確認された新型コロナウイルスの新規感染者は165人。9日に感染者の数が200人を超えてから、1週間にわたって100人以上と、高い位置で推移しています。半数を超える、87人の感染経路がわかっていません。 小池都知事は会見で「『感染拡大警報』を発すべき状況だ」として危機感をあらわにしました。そのうえで、感染者が連日100人を超えるなか、無症状の患者が18%を占めているとして注意を呼び掛けました。
小池都知事:「不要不急の都外への外出については、例えば無症状であっても、他の方に感染させる恐れがあるので、できるだけお控え頂きたい」 会見に先立って行われた東京都モニタリング会議では、現在の感染状況について、4段階で最も深刻なレベル『感染が拡大していると思われる』に引き上げられました。
国立国際医療研究センター国際感染症センター長・大曲貴夫氏「これだけの感染者が出ているのは自明で、無視はできない。『感染が拡大していると思われる』と言わざるを得ない」
専門家が今、警戒しているのは、感染経路のわからない人が増え続けていることです。その数は前の週と比べて2倍近くになりました。この状況が4週間続いた場合、感染経路のわからない人は一日に1200人と爆発的な増加が見込まれるといいます。 モニタリング会議が示している医療の提供体制の現状については、4段階中2番目に高い『体制強化が必要であると思われる』と先週から変わっていません。東京都は現在、2800床のベッドを確保しようと病院に働き掛けています。しかし、実際に確保できているのは1500床程度だといいます。
杏林大学医学部・山口芳裕主任教授:「入院患者数は先週と比べて約2倍に増加し、当初のレベル1=1000床の確保では対応できない状況に至っている。当該の福祉保健局の方で、本当に毎日のように電話をしたり、病院長を集めたWEB会議などで説得をしてくれている結果、何とか破綻を来さないように努力をしている。私の心情的には、よりもっと厳しいことを知事には申し上げたい気持ち」 一方、大阪府の新規感染者は61人となりました。60人を超えたのは4月20日以来。感染経路がわからない人は約7割にあたる40人。年代別で見ると40代以上が20人と、年齢が高い世代への感染も拡大しています。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース