ジブリパークは2005年の愛・地球博(愛知万博)会場跡の同公園約194ヘクタールのうち、約7ヘクタールを再整備し、『となりのトトロ』や『千と千尋の神隠し』といったスタジオジブリ作品の世界観を表現するテーマパーク。概算事業費は約340億円で、2023年秋に全エリアがオープン予定で、最終的には年間約180万人の来場を見込んでいる。管理運営はスタジオジブリと中日新聞社でつくる「株式会社ジブリパーク」が担う。 この日は、先行して2022年秋に開業する「青春の丘」「ジブリの大倉庫」「どんどこ森」の3エリアの起工式。「大倉庫」エリアに生まれ変わる予定の元温水プール施設の向かいに設けられた式典会場に、関係者約40人が集まり、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、間隔を空けて着席した。
コロナ意識して「笑顔を」「安全を」
大村知事は「2017年5月に基本構想が合意されてから、ついに起工の日を迎え、夢の実現に向けて一歩一歩、着実に歩みが進められている。コロナの状況だからこそ、愛知のみならず日本中の人、世界中の人に笑顔で訪れていただけることを夢見て、楽しみたい」とあいさつ。 中島社長は「これからは図面の話ではなく、実際にモノとして形として造っていく工程になる。コロナや自然災害のある世の中、安全には万全を期し、工事が最後まで無事故で進行していくことを祈念したい」。中日新聞社の大島宇一郎社長も「あと2年しかないと思うと身の引き締まる思い。万全の準備をして態勢づくりをしたい」と述べた。
鍬入れには宮崎吾朗氏も参加し、中島社長らと並んで鍬を振り下ろした。名古屋市の愛知県美術館ギャラリーでは「ジブリの“大じゃない”博覧会」が開かれており、ジブリパークの建築模型やスケッチも展示されている。 (関口威人/nameken)
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