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全国の10日に確認された新型コロナウイルス感染者は、午後9時現在で836人と、1週間ぶりに1000人を下回りました。東京都は197人と、2週間ぶりに200人を下回っています。お盆休みに入りましたが、今後、感染状況はどうなるのか。感染制御が専門の順天堂大学・堀賢教授に話を聞きました。 ◇東京都の日ごとの感染者数は7月以降、週ごとに増えていきましたが、8月7日に上昇傾向が止まったようにみえます。どうみていますか?
上げどまって来たような感じがみられます。東京に限って言うと、これから月末に向けては、横ばいか若干下がると思っています。理由としては、7月の4連休やGoToトラベルの影響で人の動きが増えて、感染者が増え続けると予想していましたが、意外と人の動きが増えなかったという印象があります。7月に入って感染者数が増えてのに反応して、警戒感から自主的に行動自粛をしたのではないかと思っています。 ◇このお盆休みも人の動きが減っているようですが、今後の感染者の数はどうなるとみていますか?
ゴールデンウィークのステイホーム週間の後、感染者数が減りました。似たような状況になっているので、穏やかに下がっていく可能性もあると思います。一方で、お盆が開けた後、どうなるのかという部分もあります。 ◇全国的には感染者が増えているところも心配ですね?
東京はGoToキャンペーンの対象外ということもありますし、皆さんの自粛もかなり厳しくされています。しかし、地方の場合は、東京ほどの反応がはっきり出ていないということもありますから、全国的には穏やかに増えていくんじゃないかと思います。東京もいったん下がって、9月以降にまた経済活動が再開するとぶり返してくる可能性があります。 ◇帰省先で注意すべきこととして「不要不急の外出は控える」「高齢者と子どもは離れる」「(高齢者とは)別々に食事」「入浴は高齢者から」の4点をを挙げて頂きました。入浴は高齢者からというのはどういうことでしょうか?
意外に思われるかもしれませんが、お風呂のお湯程度の温度ではウイルスは死にません。38~40度は、体温とほぼ変わらなず、ウイルスが好んで生存している温度です。通常、内風呂では塩素消毒をしていませんので、お風呂を介して感染するリスクがあります。そのため、高齢者を先に入れてあげて、若い人が後からの方がいいです。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース