沖縄県は16日、新たに10歳未満から90歳以上までの60人が、新型コロナウイルスに感染したと発表した。これまでに県内で確認された感染者数は延べ1623人となった。また、新型コロナに関連して2人が死亡したことを明らかにした。どちらも、死後にPCR検査で陽性が判明し、死因は調査中。新型コロナに関連する県内の死者は、計13人となった。
県によると、亡くなった1人は、中部保健所管内在住の90代男性。職員や患者ら12人が感染し、14日に県がクラスター発生を確認したかんな病院(宜野座村)に5月から別の疾患で入院中だった。8月6日に38度台の発熱、7日に急性肺炎となり、11日に死亡した。12日に前日のPCR検査の結果で陽性と確認された。
もう一人は、南部保健所管内の接客業の50代女性で、8月5日に下痢があり職場から帰宅。連絡が取れなくなり、10日に警察が自宅を訪ね、亡くなっているのを発見した。女性の職場近くの別の職場で感染者がいたため、PCR検査をしたところ、14日になって陽性が判明した。
新規感染者60人については、10万人当たり新規感染者数(15日までの1週間)で40・5人と、16日連続全国最多となった。60人のうち40人が感染経路が不明で、70代以上は3割弱の17人。うるま市でクラスター発生が確認されている高齢者施設では新たに7人が感染し、計32人となった。
入院中の患者は337人で、病床占有率は91・6%、重症は4人増えて21人となり、重症者用病床占有率は67・7%に上昇した。 このほか県は、在沖米軍内での感染拡大に関して、新たにキャンプ瑞慶覧(北中城村など)など計2人の感染が確認されたと発表。米軍の報告を受けた県のまとめによると、7月7日以降の在沖米軍の感染者は、7基地で計333人となった。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル