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18日も西日本を中心に危険な暑さとなりました。全国で一番暑かったのは、宮崎県都城市と高知県四万十市の39.4度。都城は、観測史上1位を記録しました。全国で観測史上1位の値を更新した地点は19カ所で、そのうち18カ所が九州でした。先月の豪雨で、甚大な被害が出た熊本県人吉市の最高気温は37.0度。猛暑日のなか、県内の高校から生徒がボランティアに訪れ、汗を流しました。市のボランティアセンターによりますと、連日の猛暑で、手が足りていないといいます。東京都心も気温が上がり、最高気温は、34.3度でした。また、新型コロナウイルスの新たな感染者は207人と、2日ぶりに200人を超えました。 今、最も感染状況が懸念されているのが大阪府です。18日に確認された感染者は185人で東京に比べると少ないものの、重症者の急増が問題となっています。東京都の重症者の数は7月下旬以降、大きく増加はしていませんが、大阪府はこの期間に急増。4週間で14倍にも伸びました。大阪府は、重症者の定義を、人工呼吸器を装着している人、もしくは、集中治療室で治療を受けている人としている一方、東京都は集中治療室での治療を含めていないため、単純に比較はできないものの、吉村知事も「大阪は重症者が多い」と認めています。 大阪で重症者が急増している要因として指摘されているのが、重症化リスクの高い高齢者施設でのクラスターです。7月下旬以降、高齢者施設12カ所でクラスターが発生。17日時点で感染者の数は159人に上っています。ただ、高齢者施設だけの問題ではありません。感染経路不明の人が重症者になっているといいます。実際、感染者のうち60代以上の高齢者は、先月は9%だったのが、今月は20%に増加しています。さらに、感染が確認された時点で、すでに重症化している人が決して少なくありません。7月以降に重症となった人のうち、実に4割を超えています。吉村知事は、PCR検査が足りていないという認識はしていませんが、大阪府医師会の茂松茂人会長は、「(検査を)お願いをしても、1日~2日待たされることがあるので、まだすぐには受けられる状態ではない」としています。 大阪府にある重症者用の病床188床のうち、使用されているのは37%。少し余裕があるようにもみえますが、一部は現在、一般病床に転換しているため、今すぐ使えるのは113床。62%が埋まっていることになります。大阪府は医療機関に対し、使える病床を150床まで引き上げるよう要請しています。その一方で、吉村知事は、繁華街ミナミの一部の飲食店などに現在要請している休業や時短営業について、期限となっている今月20日以降、延長しない方針を明らかにしました。 こうしたなか、感染者が重症化するかどうかを予測する研究が始まっています。研究グループは、軽症の患者41人から尿を採取。体内の酸素が少なくなると尿に多く出るたんぱく質『L-FABP』の量と症状の変化を調べました。1週間後、たんぱく質の量が多かった13人のうち、8人の症状が悪化。そのうち2人は人工呼吸器が必要なほど重症化しました。一方、たんぱく質の量が正常だった28人のうち、症状が悪化したのは1人だけで、重症化した人はいませんでした。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース