佐賀県道路公社は20日、東脊振トンネル有料道路(吉野ケ里町)の60代男性収受員が、通行料金を着服していたと発表した。約10年間、142万9820円を懐に入れていたとみられる。
利用者が受けとらなかった乗用車の領収書を、その後に通行した利用者に手渡し320円を受領。システムには30円の軽車両と入力し、差額の290円を盗んでいた。男性は「小づかいが欲しかった」と、ジュースやたばこ代に使ったと話しているという。
8月3日に発覚。公社は通行量データや男性への聞き取りから、被害期間と額を認定した。1日あたりの水増し台数が1台前後で少なかったことなどで、不正を長年見抜けなかったとしている。11年前にも三瀬トンネル有料道路で同様の不正があり、公社は再発防止に取り組んでいた。
公社は委託先の牟田建設(同町)など3社を通じて、男性から被害額の弁済を受けた。(松岡大将)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル