埼玉県所沢市で市立中学2年の本郷功太郎さん(13)が刃物で刺されて死亡した事件で、殺人未遂容疑で逮捕された少年(14)=殺人容疑で送検=の自宅1階の6畳ほどの居間から玄関にかけて血痕が残っていたことが捜査関係者への取材でわかった。県警は居間が現場とみて調べている。
捜査関係者によると、血痕は畳敷きの居間から廊下、玄関にかけて続いていた。少年は「台所にあった包丁で刺した」と供述しているが、台所は居間に隣接しているという。県警は居間で本郷さんとトラブルになった少年が台所から包丁を持ち出し、刺したとみている。少年は「以前教科書を隠され、問い詰めたが否定されたのでけんかになった」などと供述している。
一方、県警は台所から包丁など数本の刃物を押収したが、いずれも一見して血が付いたような痕がないという。県警は、少年が本郷さんを刺した後に包丁を洗い流して台所に戻した可能性があるとみている。
居間にはテーブルがあったが、文房具や教科書などは置かれておらず、居間の中にあった2人のかばんなどから見つかったという。県警は事件直前の状況も詳しく調べている。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル