和歌山県かつらぎ町で世界遺産の高野山への参道の一つ「町石道(ちょういしみち)」(国史跡)が掘り返された事件で、和歌山県警は7日、県内の80代の男を文化財保護法違反の疑いで和歌山地検に書類送検した。「水はけをよくしたかった。スコップとつるはしを使ってやった」と容疑を認めているという。
かつらぎ署によると、男は今年3月~5月、同町の町石道計12カ所について、史跡の形状を変えるなどして毀損(きそん)した疑いがある。幅約120センチ、長さ約54メートル、深さ約70センチにわたって掘り起こしていた場所もあったという。
町石道は、同県九度山町の慈尊院から高野町の高野山へ続く約24キロの山道で、石柱「町石」が216基立つ参詣(さんけい)道。かつらぎ町が6月に県警に刑事告発していた。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル