埼玉県所沢市の市立中学2年、本郷功太郎さん(13)が刃物で刺されて死亡し、同級生の少年(14)が逮捕された事件で、少年が6月中旬、学校側に「(本郷さんに)5月中旬以降、腕を20回ほどつねられた」と訴えていたことが分かった。所沢市教育委員会が9日夜、記者団に明らかにした。この行為がいじめに当たるかなどについて、第三者委員会を設置して調べる方針だ。
市教委によると、6月中旬、本郷さんと別の同級生の間で起きたトラブルについて、担任教諭が周囲の同級生を含めて聞き取りをしている中で、少年が訴えてきたという。この際、少年は「本郷さんには言わないでほしい」とも話し、担任教諭は本郷さんに指導することはなかった。
訴えから2日後、少年は担任教諭に「本郷さんが『やらない』と言ってきた」と伝えてきたという。市教委は本郷さんと少年との間に、これ以外のトラブルについては「把握していない」としている。
また、少年が本郷さんとの関係について「もともと仲が良かったが、2年生になった頃から関係が悪化し、上下関係ができ始めた」という趣旨の供述をしていることが9日、捜査関係者への取材で分かった。県警は、積み重なった不満が事件につながった可能性もあるとみて、慎重に経緯を調べている。
市教委によると、2人は小学校時代からの知り合い。中学では同じクラスで仲が良く、部活動も同じ卓球部に所属していた。
【関連記事】
Source : 国内 – Yahoo!ニュース