関西と山陰、山陽地方を結ぶJR西日本の新しい長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」が11日、運行を開始し、京都駅で出発式が開かれた。新型コロナウイルスの影響で4カ月遅れの運行。多くの鉄道ファンが見守る中、33人の乗客を乗せて出雲市駅(島根県)へ走り出した。
午後9時過ぎ。闇夜からホームに白いヘッドライトが差し、紺色の車体が現れると、ホーム上の乗客が一斉に動画や写真を撮り出した。乗客を乗せ、関係者のあいさつが終わると、駅長の合図で出発。再び夜の闇に消えていった。
銀河は豪華寝台列車「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」の「弟分」。寝台や個室を備え、グリーン車や指定席も通常よりスペースを広く取り、リクライニングも深く傾かせられる。料金は現地での宿泊代も含めて2万円台からで、数十万円以上かかる瑞風より手軽に利用できる。
三重県四日市市の会社員服部功太郎さん(30)は、同僚2人と出雲大社などを訪れる予定だという。「銀河は通勤列車として使われた車両を改造したと聞く。どれくらいきれいになったのかを確かめながら、ゆっくりとした旅を楽しみたい」と話した。(狩野浩平)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル