芝野虎丸名人(20)に井山裕太棋聖(31)が挑戦する第45期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第2局2日目は、16日午前9時に始まった。前日に94手目を封じた白番の芝野の手が開封され、黒番の井山の手番から始まる。持ち時間は各8時間。夜には終局する見込み。(大出公二)
1日目の概要
潜むプロの高度な作戦
1日目午後5時半、挑戦者の右下黒93を見て、名人が次の手を封じた。
右下隅に単騎突入した挑戦者の黒77に対し、名人は一直線に殺しにいかなかった。まるで「生きてもいいよ」と言うかのように。しかし挑戦者も、無条件生きがあるのに素直に生きない。白の包囲網に傷をつけて、目いっぱいに打つ。黒93まで、この形に黒の無条件生きはない。次に白が黒89の一路下に打てばコウになる。
拡大する〈途中図〉先番・井山挑戦者(93手まで)
新聞解説の山田規三生九段は「…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル