埼玉県所沢市の西武所沢駅の発車メロディーが11月3日から、宮崎駿監督の映画「となりのトトロ」で使われた楽曲に変更される。映画の舞台は所沢市近郊の原風景が参考にされており、同市が市制施行70周年の記念日に合わせて企画。映画を制作したスタジオジブリ、西武鉄道の協力で実現した。
発車メロディーは、映画のオープニング曲「さんぽ」とエンディング曲「となりのトトロ」の冒頭部分などを、5秒程度に編曲する予定。新宿線と池袋線の1~5番ホームで、それぞれ異なる5種類のメロディーを流す。
市によると、ジブリ作品の楽曲が発車メロディーに使われるのは全国で初めてという。数年前からの提案に対し、ジブリ側が昨年7月、編曲したうえでの楽曲使用を許可。市の担当者は「緑保全の様々な取り組みを(宮崎監督らに)評価していただけたのではないか」と話している。
市は「となりのトトロ」のキャラクターをかたどったモニュメントを駅東口付近に設置することも、ジブリ側と合意。年内を目標に準備を進めている。(日高敏景)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル