駐日大使がコメントを寄せ、美術史家やキュレーターが解説する。そんな堂々たる発表会で9月中旬、東京・渋谷で開幕したフィンランドの作家「TOM OF FINLAND(トム・オブ・フィンランド)」の個展。性的少数者の権利拡大を目指した運動で知られているという作家の作品を、日本で初めて紹介している。開催までには、ゲイを描いたエロティックな作品に拒否反応を示されることもあった。
拡大するトム・オブ・フィンランド「Untitled」(1963年) (C) 1963 - 2020 Tom of Finland Foundation
主に紙に柔らかなタッチの線で描かれている革ジャン姿の男たちや、上半身裸で丸太にのる男たち。トム・オブ・フィンランド(1920~91、本名:トウコ・ラークソネン)は、生涯に3500点以上を残したとされ、作品はニューヨーク近代美術館(MoMA)やシカゴ美術館、ヘルシンキ現代美術館などに収蔵されている。
生誕100年の今年、日本初の…
【10/13まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル