火星が6日、およそ2年ぶりに地球に最接近する。今回は、15年ぶりの近さだった2018年7月には及ばないものの、それに近い約6千万キロまで近づく。地上からは、夜通し南の空に見えていて、マイナス2・6等の明るさで赤く輝いている。望遠鏡を使えば、かつて運河と間違えられた黒い模様も見えそうだ。
国立天文台によると、11月初めまではマイナス2等以上の明るさが続く。今の時期は表面の黒い模様「大シルチス」や、白い極冠が望遠鏡で観察できる可能性があるといい、国立天文台では特設ページ(https://www.nao.ac.jp/astro/feature/mars2020/)で観察方法を紹介している。
火星は地球の外側を楕円(だえん)軌道で回っていて、約2年2カ月ごとに地球に接近する。次回は22年12月だが、今回ほどは近づかない。(小川詩織)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル