飲料水の自動販売機の扉の鍵を不正に開けて売上金などを盗んだとして、警視庁杉並署が東京都中野区中央4丁目の会社員の男(37)を窃盗容疑で逮捕していたことが5日、捜査関係者への取材でわかった。男は自販機の設置・管理会社の社員で、被害に遭ったのは競合他社の自販機だった。同じ会社の自販機が狙われる被害が杉並区だけでもほかに約10件あり、署は男が関与したとみている。
逮捕は1日付。捜査関係者によると、男は9月中旬、杉並区のマンション敷地内に設置された自販機の扉の鍵を何らかの方法で解錠。売上金や釣り銭など現金約1万2千円を盗んだ疑いがある。硬貨の選別機器も持ち去ったという。
杉並区では9月中に同様の被害がほかに約10件あったという。いずれも同じ会社の自販機だった。自販機荒らしは扉をバールのようなものでこじ開ける手口が多いが、一連の被害では大半の機器に大きな損傷がなかった。署はピッキングのような手法で解錠した可能性があるとみている。
男は、現場周辺の防犯カメラの映像の分析や聞き込み捜査などから浮上した。今月に入り、署員が任意で事情を聴いたところ事件への関与を認めたという。(岩田恵実、高島曜介)
自販機狙いの被害は全国的に減…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル