自民党の谷川弥一衆院議員(79)=長崎3区=陣営による選挙運動員への違法報酬事件で、公職選挙法違反(日当買収)の罪に問われた会計担当者の永田久弥被告(61)=長崎市=に対し、長崎地裁の堀田佐紀裁判官は14日、懲役1年2カ月執行猶予5年(求刑懲役1年6カ月)の判決を言い渡した。
判決によると、永田被告は、別の運動員=同罪で有罪確定=と共謀し、2017年の衆院選後の同年12月下旬、選挙カーのアナウンスを担当した車上運動員に、法定額を上回る4人分の報酬として現金計78万円を支払った。
堀田裁判官は「違法報酬の金額は多額で責任は大きい」と述べる一方、「被告人が主導したとは言えない」と指摘。永田被告が捜査に進んで協力したことにも触れ「実刑が妥当とは言えない」とした。(横山輝)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル