コロナ禍で、広島や長崎、沖縄といった戦災地を主な目的地とする子どもたちの修学旅行も中止や延期が増えている。そこでテレビ朝日は、中高生向けのオンラインイベント「バーチャル修学旅行で歴史を学ぼう」を企画している。講師として、被爆者のサーロー節子さん、サッカー男子日本代表監督の森保一さん、沖縄県出身タレントのりゅうちぇるさんが講演する。
サーローさんは13歳の時に広島で被爆。核兵器廃絶を訴え続け、2017年に核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)がノーベル平和賞を受けた際の授賞式でも講演した。長崎県出身の森保さんは、父が被爆の記憶を持つ。サンフレッチェ広島で選手、監督として活躍し、毎年8月には試合前の選手たちに平和の尊さを説いてきた。りゅうちぇるさんは、沖縄戦での集団自決から生き延びた祖母の体験談を語る。
ノンフィクション作家の保阪正康さんとテレビ朝日の大下容子アナウンサーが進行役を務める。
3人の講師はオンライン会議システムを利用して参加し、14日までに申し込んだ学校の中から選ばれた中高生が、オンラインで講師に直接質問できるコーナーもある。イベントは24日午前10時から。YouTubeや、ABEMAなどでのライブ配信で視聴できる。(大野択生)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル