今年末までに中国へ返還予定のジャイアントパンダのシャンシャン(メス、3歳)を送別する機会として、上野動物園(東京都台東区)は28日から、ネット限定の特別企画「花ひらけパンダの未来~ありがとうシャンシャン~」を始める。新型コロナウイルスの感染防止のため、園内での開催は見送ったが、園のサイトで未公開動画などを閲覧できるようにする。
28日からの期間中は、園のサイトをシャンシャン特別仕様にし、過去に園でつくったジャイアントパンダ関連のパンフレットをサイト上で公開する。
来月10日からは、「ジャイアントパンダを守るため今の私たちにできること」をテーマにした園の公式ツイッターの投稿に関する企画を実施。投稿へのリツイートの合計が5千件を超えた場合、シャンシャンの未公開動画が見られるようになる。
また、同17日からは特設ページで、シャンシャンの成長を振り返る3分半の動画も公開する。
シャンシャンはジャイアントパンダの赤ちゃんとして、同園では5年ぶりに誕生した。所有権を持つ中国と都との協議の結果、今年末までに中国に返されるが、具体的な返還時期は調整中で決まっていない。企画の実施期間も未定で、シャンシャンの返還日を踏まえて決めるという。
園の担当者は「コロナ禍でも楽しんでもらえるようウェブ上での企画になった。ファンの方々がシャンシャンを温かく見送る機会になればうれしい」と話している。(長野佑介)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル