ソープランドやヘルスなどの性風俗産業は男性が女性から性的サービスを受けて代金を支払うのが一般的だ。だが女性が客として男性からサービスを受ける性風俗店が近年、増えているという。女性は何を求めて「性」を買うのか。現場で働く男性の話から、身体にまして心の癒やしを渇望する彼女たちの姿が見えてくる。 【写真】女性客からの予約をメールで確認する男性キャスト 福岡市・天神の路上。待ち合わせ場所に現れた優斗さん(35)=仮名=はTシャツに黒いジャケット、暗い茶色に染めた髪。見た目はごく普通の青年だった。 市内で女性向けの無店舗型ヘルスを経営し、自らも「キャスト」として接客する。客が指定した自宅やホテルへ出向き、性的サービスを提供する仕事。主にデートの相手をする「レンタル彼氏」や「出張ホスト」と異なり、警察署に「無店舗型性風俗特殊営業」として届け出ている。キャストは優斗さんのほか7人。25~35歳で、会社員など別に本業を持つ。 料金は「性感コース」が90分1万4千円から。一緒に入浴しベッドに移って性的サービスを施す。性交はしない。男性向けヘルスと似た内容だ。マッサージや会話だけの「ノンセクシュアルコース」(60分9千円から)や「デートコース」(同6千円から)もある。
客は学生や会社員、主婦など幅広く
優斗さん1人で1カ月に延べ20~30人を接客する。18歳から60代まで、学生や会社員、主婦など幅広く、常連もいれば一見もいる。事前に客が望む接客内容をメールで確認し、接客中も客との間合いをはかりながら意思疎通に努める。 「夫とのセックスは気持ち良いと思ったことがない」。そう話す30代の常連客は「ここから帰った後は家で夫や子どもに優しく接することができる」と語ったという。優斗さんによると「アダルトビデオの演出を真に受けて、独りよがりな行為をする男に不満を持っているお客さんは多い」。 男性経験のない人の利用も少なくない。20歳の大学生は「友達は彼氏がいて経験もある。私だけ未経験だと話が合わない」。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース