今シーズンの北海道は、気象台や測候所による初雪の観測がまだありませんが、3日から4日にかけてはいよいよ初雪となりそうです。いきなり積雪状態となる恐れもあるため、冬タイヤへの交換など、対策をしておく必要があります。
旭川は確率60%? 11月の初雪はいきなり積雪に
道内で初雪を観測している気象台、測候所は現在8地点ありますが、昨年(2019年)、一昨年(2018年)に続き、今年も8地点全てで10月中の初雪の観測はありませんでした。現在の初雪の平年日は、旭川で10月17日、札幌で10月28日など、10月中に迎える所が多く、今年も初雪の便りは遅くなっていることになります。 しかし、初雪が遅い年は、初雪がそのまま積もる可能性が高くなります。特に旭川では、昨年までの30年間で11月の初雪となった年は10回ありますが、初雪観測の当日、もしくは翌日に1センチ以上の積雪があった年はこのうち6回にも上り、60%の確率で、11月の初雪はいきなり積雪となっているのです。
大気不安定で降雪強まる恐れ
北海道では、3日火曜日から4日水曜日にかけて上空に強い寒気が入ります。その影響で、道北や道央では内陸を中心に3日の夜から次第に雨から雪に変わるとみられます。道北の旭川など、気象台による初雪の観測もありそうです。また、上空の寒気が強まる影響で大気の状態が不安定になるため、一時的に雪やみぞれの降り方が強まり、平地でも積もる恐れがあります。 旭川でも、これまでの傾向通りに初雪の観測から一気に積雪、となることが考えられるため、もしタイヤ交換が間に合わないという人は、他の交通手段も考えておく必要があるでしょう。また、タイヤ交換は済ませた、という場合でも、今シーズン初めての冬道となります。いつも以上の安全運転を心がけるようにして下さい。
日本気象協会 北海道支社 岡本 肇
Source : 国内 – Yahoo!ニュース