関西テレビ
公文書の改ざんを強いられ、財務省近畿財務局の職員が自殺した問題で、財務省の副大臣が「再調査の必要はない」との見解を示しました。 近畿財務局の職員だった赤木俊夫さん(当時54歳)は、学校法人森友学園との土地取引に関する公文書を改ざんするよう強いられたことを苦に、2018年、自殺しました。 妻の雅子さん(49)は、国などに損害賠償を求める裁判を起こしていて、近畿財務局の上司が雅子さんに対し、「赤木さんが改ざんの詳細をファイルにまとめていた」と説明する音声データを、10月に公開しました。 【雅子さんが公開した音声データ】
(近畿財務局の元上司)
「パッと見ただけで分かるように整理されてある。これを見てもらったら、我々がどういう過程で改ざんしたのかが全部分かる」 11月9日、財務省の幹部が開いた記者会見で、伊藤渉副大臣は「再調査をする考えはない」との見解を示しました。 =記者会見(11月9日 大阪市北区)=
――Q:財務省の調査では、『赤木ファイル』の内容は、十分に検討されているのか。もし検討されていないのであれば、再調査する必要があるのでは? 【財務省 伊藤渉 副大臣】
「いわゆる赤木さんのファイルについて、私は詳細を承知しておりませんけども、会計検査院による検査、検察当局による捜査、加えて財務省独自の調査を既に実施して処分を済ませておりますので、これに加えて現時点で、再調査を行う必要性は、私は考えておりません」 関西テレビの取材に対し、雅子さんは、「元上司、同僚が『赤木ファイル』について真実を話したくても、副大臣のこの発言で話せなくなってしまう」とコメントしています。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース