日本酒「獺祭(だっさい)」の最高級品が10日、香港のオークションに出品され、4合瓶1本が6万2500香港ドル(約84万3750円)で落札された。醸造する旭酒造(山口県岩国市)が、コンテストで選んだ高品質の酒米を使ってつくり、世界でどう評価されるか知りたいと考えて出品した。
落札されたのは純米大吟醸酒「獺祭 最高を超える山田錦2019年優勝米」。この日は、4合瓶6本が競売大手「サザビーズ」の香港のオークションに出品され、10日午後の締め切りまでに、会場やインターネット経由で、それぞれ6万2500~5万6250香港ドル(84万3750~75万9375円)で落札された。旭酒造本社では、社員らがオークションの行方をネット中継で見守った。
原料の山田錦は、栃木県大田原市の坂内(さかうち)義信さん(56)が生産した。旭酒造が昨年初めて企画したコンテスト「最高を超える山田錦プロジェクト」で、各地から集まった45点の中から粒の整い具合や色つや、「心白(しんぱく)」と呼ばれる中心部分の割合などの評価で、グランプリに選ばれた。1俵(60キロ)につき市価の約25倍にあたる50万円で、50俵(3トン)が買い取られた。
市販されている旭酒造の日本酒…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル