堺市で平成8年7月に発生した病原性大腸菌O157による集団食中毒で亡くなった児童らを悼む「追悼と誓いのつどい」が、同市堺区の市役所敷地にある追悼碑前で開かれ、参加した市民や学校関係者ら約250人が再発防止を誓った。
市教委は24年、7月12日を「O157堺市学童集団下痢症を忘れない日」と制定。「つどい」は毎年この日に、市と市教委が主催し、市医師会などでつくる「堺市健康づくり推進市民会議」の共催で開かれている。
式典で、永藤英機市長は「痛恨の極みで哀惜の念に堪えない。二度とあのような悲惨な出来事を繰り返さないことを、また事件を風化させないことを誓い、市民の命と健康、安全安心な生活を守れるよう市政に取り組む」と述べ、参加者らが追悼碑に献花した。
堺市のO157集団食中毒では、小学校で給食を食べた児童ら約9500人が発症し、女児3人が死亡。さらに27年には、食中毒発生時に小学1年生だった女性が後遺症による脳出血で死亡した。現在15人が経過観察の必要な状態とされ、11人がまだ補償合意に至っていない。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース