京都大霊長類研究所(愛知県犬山市)のチンパンジー用飼育施設の整備工事をめぐり、公的研究費などが不正支出された問題で、京大は24日、関与した元所長の松沢哲郎特別教授(70)と、霊長類研の友永雅己教授(56)を懲戒解雇処分にしたと発表した。処分は24日付。 他に処分を受けたのは、京大野生動物研究センターの平田聡教授(47)=停職1カ月=、同センターの森村成樹(なるき)特定准教授(50)=同2カ月=、50代と60代の男性事務職員2人=戒告。 京大などによると、松沢氏らは平成23~29年度、チンパンジー用飼育施設の整備工事をめぐる契約で、仕様書の作成を依頼した特定業者を入札に参加させたり、納品実体がない架空取引を行ったりして、研究費を不正支出した。 松沢氏はチンパンジーを通じて人間の認知や行動の起源を探る研究の第一人者として知られ、文化功労者にも選ばれた。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース