大根がおいしい季節になりました。 大根の旬は11月から2月と言われています。この時期、おでんやふろふき大根が食卓にのぼることも増えてきます。大根をおいしく調理するには、下ごしらえの際に皮を厚くむくとよいそうですが、むいた皮にも栄養があるのです。上手な皮の料理法を管理栄養士の柴田聡美先生に伺いました。
第6の栄養素と注目される食物繊維
「大根の皮には、食物繊維が豊富に含まれているので、捨ててしまうのはもったいないのです。食物繊維は消化吸収されないことから、価値の無いものと考えられていた時代もありましたが、現代ではさまざまな研究でその有用性が認められています。 厚生労働省はHPで、『整腸作用など身体の中で有用な働きをすることが注目され、第6の栄養素といわれることもある』と言っているほどです」(柴田先生) では具体的にどのような健康効果があるのでしょうか? 「食物繊維は水に溶けない不溶性と水に溶ける水溶性に大別できますが、いずれも便通を整えて便秘を防いだり、脂質・糖・ナトリウムなどを吸着して身体の外に排出する働きがあるため、肥満や脂質異常症(高脂血症)・糖尿病・高血圧など生活習慣病の予防・改善にも効果が期待できるといわれています」(柴田先生)
皮はきんぴらや乾物でおいしく
栄養豊富とはいえ、皮をむかずに大根を調理すると、料理法によっては皮の繊維質が食感をそこなっておいしいとはいえません。効果的な調理法はあるのでしょうか。 「大根の皮は固いので、その食感を活かす調理をすることがおいしくいただくポイントです。それには千切りにして油で炒めるきんぴらなどがおすすめです。量が多い場合は、天日で乾燥させて自家製の切干大根にして保存し、水で戻して甘辛く炒め煮にしてもおいしいです」(柴田先生) これからおでんや鍋などに大活躍の大根。むいた皮もたくさん出てきます。皮にあった調理法で食物繊維を捨てることなくおいしく摂りましょう。
ウェザーニュース
Source : 国内 – Yahoo!ニュース