交際していたフィリピン国籍の女性を1999年と2008年に殺害し、殺人と死体損壊・遺棄罪で死刑が確定した無職野崎浩死刑囚(61)が、慢性腎不全のため収容先の東京拘置所で死亡した。法務省が13日発表した。
同省によると、野崎死刑囚は腎機能の悪化や高血圧を患い、18年12月に人工透析を始めた。先月下旬から発熱があったものの抗生剤の使用を拒み、今月11日には透析も拒否。翌12日午前に息苦しさを訴えた後、午後11時ごろ、意識を失っているのが見つかった。13日未明に死亡が確認された。
確定判決によると、野崎死刑囚は99年4月、横浜市の自宅で飲食店従業員の女性(当時27)を絞殺▽08年4月、東京都港区の自宅で飲食店従業員の女性(同22)を絞殺し、遺体を切断して運河などに捨てた。99年の事件では当初、殺人罪で起訴されず死体損壊・遺棄罪で実刑が確定。出所後に08年の事件を起こした。12年12月の最高裁判決で死刑が確定していた。(伊藤和也)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル