偽の「青春18きっぷ」で電車に乗ったなどとして、警視庁丸の内署が、国土交通省鉄道局鉄道事業課の課長補佐、尾坂直哉容疑者(49)=横浜市港南区=を偽造有価証券行使と詐欺の疑いで逮捕していたことが22日、捜査関係者への取材でわかった。調べに対し容疑を認め、「切符は自分で偽造した。小遣いが少ないため、電車代を浮かそうと思った」などと供述しているという。
尾坂容疑者は18日午後、JR東日本の電車を利用した際に、偽造した「青春18きっぷ」を使用。首都圏を走る「京浜東北線」で石川町駅(横浜市中区)から東京駅(東京都中央区)まで電車に乗り、運賃570円を詐取した疑いがある。東京駅の改札を出る際、ビニールケース入りの切符を駅員に見せたところ、偽物と見抜かれたという。
尾坂容疑者は鉄道事業者を指導・監督する部署に所属。国交省は「大変遺憾であり、事実関係を確認の上、厳正に対処していく」としている。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル