今年の大学入試は、首都圏で緊急事態宣言が出された状況下での実施となりそうだ。約10日後に迫った大学入学共通テストは予定通り行われる見通しだが、その後の個別試験は予断を許さない。
約53万5千人が志願している共通テストは今月16、17日に第1日程がある。30年続いた大学入試センター試験の後継として初めて行われ、文部科学省幹部は「試験当日まで残り2週間弱。ここで中止したら逆に大パニックになる」と説明する。
共通テストの成績を合否判定や志願者の絞り込みに使う国公私立大などは866校に上る。共通テストが実施されれば、その後に予定される各大学の個別試験ができなくなっても、筆記試験なしに合否を判定する事態は避けられる。萩生田光一文科相は記者会見で、緊急事態宣言が出た場合でも共通テストは実施する考えを示してきた。
個別試験の中止は先例がある。全国に先駆けて感染が広がった北海道では昨年3月、北海道大をはじめ各国立大が個別試験の後期日程を中止。センター試験の成績で合否を判定する形に切り替えた。
横浜国立大は共通テストのみで合否判定
コロナ禍が収まらないなか、文…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル