政府は昨年4月に続き、新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言を出した。都道府県知事の要請を受けた対応には「後手後手」との批判も強まる。予期されていた「2度目」を考える。
大東文化大学教授・中島一敏さん
1966年生まれ。専門は感染症学。世界保健機関や国立感染症研究所で、国内外の感染症対応に携わる。
私たちがこれから、新型コロナウイルスと長く付き合っていくことになるのは間違いありません。
国民全体の6~7割が抗体を持つ集団免疫が年内に成立するのは難しいでしょう。予防効果があるワクチン接種も、まだ長期的な効果や他人へ感染させない効果については分かっていない。その効果が見えてくるのに半年はかかると思います。ワクチンは「感染力低下」と「重症化予防」の掛け算で効果を考えるべきで、重症化をある程度抑えられればこの病気の見え方は変わってくるでしょう。しかし私たちがその答えを得るにはまだ時間がかかります。
再びの緊急事態宣言から見えてきたものとは――。大阪大学教授の大竹文雄さん、前千葉県知事の堂本暁子さんにもお話をうかがいました。
この「長期戦」を勝ち抜くには…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル