岐阜市本郷町の廃棄物処理業者「ブルーボックス」の荒井美津子社長(78)は26日、廃棄物処理施設内で発見され、拾得物として受け取った700万円を同市に寄付した。荒井さんは「コロナ禍で苦労されている人のために役立ててもらえれば」と話す。
同社によると、昨年9月17日午後3時ごろ、同市秋沢2丁目の廃棄物処理施設で、選別作業中の男性作業員が泥まみれになった大量の1万円札を見つけた。
かき集めた1万円札を封筒に入れて岐阜北署に届け、署員が数えたところ約700万円あったという。その後、持ち主が現れず3カ月が過ぎたため、拾得物として荒井さんが現金を受け取った。
荒井さんは「見つけた時は本当にびっくりした。元々はないお金。新型コロナで大変な時期なので役立てばうれしい」と話す。
市には医療、健康、福祉などに役立てる「元気なぎふ応援寄付金」として寄付された。柴橋正直市長は「作業員が気付かなければ廃棄物として処理されていたかもしれない。コロナ禍で困っている人のために使わせていただきたい」と謝意を述べた。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル