大悟とノブの「ちょっと待てぃ!」が全国ネットのゴールデンタイムに炸裂(さくれつ)する。
関西ローカルで2018年から放送中の番組「相席食堂」(ABCテレビ)。2月2日、一夜限りで全国に進出する。
記事の後半では、千鳥が全国ネットゴールデンへの思いを語ります。
ローカル番組ながら、芸人・千鳥のトークで人気を集める番組。いろんな芸能人が行き当たりばったりのロケをするのだが、他の番組と違うのは、VTRの途中に「待った」がかかること。予測不能なロケがおかしな展開や笑える場面にさしかかると、スタジオで見守る千鳥が「ちょっと待てぃ!」のボタンを押し、ツッコミを入れる。
隙あらばツッコまずにはいられない関西らしいテイストの新感覚バラエティー。茶の間の視聴者の「なんでやねん」を代弁するかのように、2人が逐一ツッコむことで、ここが面白いというツボが一目瞭然。お笑い好きの若い世代を中心に支持を集めている。
お役立ちより笑いを
ロケ番組にありがちな店や街の宣伝情報詰め込みタイプではなく、お笑い路線まっしぐら。生活の役には立たなくても、ただただ笑いを求める視聴者ファーストを貫く。
夜中の番組ならではのアンダーグラウンドな濃厚さやわけの分からなさも人気の理由だ。
昨年9月の放送では、吉本新喜劇の芸人島田珠代(たまよ)が京都ロケへ。前触れもなく「珠代、パンティーテックス!」とがに股ポーズを決め、風光明媚(めいび)な嵐山の絶景をもかすませた。「ちゃんと下品」(大悟)で謎すぎる下ネタがうけ、パンティーテックスはネットを中心に話題になった。
ABCテレビによると、こうしたお笑い純度100%のスタンスを崩さずやってきたことが全国ネットのチャンスにつながったという。
M-1ロケ王者は誰だ
今回の全国ネット放送の出演芸人は10組。マヂカルラブリー、アキナ、インディアンス、ウエストランド、おいでやすこが、オズワルド、東京ホテイソン、錦鯉、ニューヨーク、見取り図というM―1グランプリ2020の決勝出場者が勢揃い。そして漫才ではなくロケで競い合う。ロケのおもしろさや話の引き出し方、グルメリポートなどを千鳥に審査してもらい、ロケ王者が決まる。
ゴールデンタイムの全国放送をめぐっては、視聴者の反応は様々だ。ネットには「全国仕様だとパンチに欠けるかも」「ゴールデンの縛りでつまらない番組にしないでほしい」と愛ゆえの心配の声も相次ぐ。ABCテレビは「全国ネット放送でも、気負わないいつものスタイルを貫きます」としている。
放送は関東などでは2月2日午…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル