「孤独のグルメ」などで知られる鳥取市出身の漫画家・谷口ジローさん(1947~2017)の作品に登場する市内の街並みや名所旧跡を紹介するガイドマップ「谷口ジローを歩く」を市が3千部作った。1日から市内の観光案内所や図書館、ゆかりの店など約30カ所で無料配布する。
今年デビュー50周年を迎えたことを記念した事業。アフターコロナを見据えた「まちなか」(中心市街地周辺)への観光客誘客と、市の文化賞受賞者でもある谷口さんをもっと市民に知ってもらおうとのねらい。
A3の紙1枚。片面に中心市街地周辺の地図を描き、「父の暦」「魔法の山」「孤独のグルメ」などに描かれた久松山や若桜街道、鳥取東照宮などの場所をそれぞれの作品の場面を添えて記した。
反対側の面では、「中心市街」「鳥取城跡」など四つの区域に分けて作品で取り上げられた場所や出来事(鳥取大火)などを紹介。鳥取市が舞台の作品、谷口さんの略歴にも触れている。両面ともカラーで八つ折りにできる。
市では、作品に出てくる場所を谷口さんと親交の深い人が務めるガイドとめぐるツアーを3月下旬に催す予定。市文化交流課の福山博俊課長は「谷口さんと作品は地域の宝であり、市民の誇り。改めて多くの人に知ってもらい、まちづくりに生かしていきたい」と話す。問い合わせは同課(0857・30・8021)。(石川和彦)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル