NHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」が7日、最終回を迎える。主人公の戦国武将・明智光秀ゆかりの京都府亀岡市は「京都亀岡大河ドラマ館」を作り、PRしてきたが、桂川孝裕市長は1日の会見で「(地元はほとんど)出ていない。あきらめと落胆というのが正直なところだ」と述べた。亀岡に、麒麟は来るのか、来ないのか――。
光秀は1577年ごろ、当時「亀山」と呼ばれていた亀岡の地に丹波亀山城を築城した。丹波亀山城は、織田信長から命じられた丹波攻めの拠点とされる。
市は、こうした歴史や経緯について、ドラマそのものや、ドラマの舞台を紹介する「紀行」のコーナーで取り上げられることに期待を寄せてきた。しかし、1月31日放送の「紀行」で登場したのは福知山市の福知山城。これまで、亀岡が紹介されたことはない。
桂川市長は「大河ドラマを契機に、本能寺で織田信長を討った謀反人というイメージが変わった」との見解を示し、「『逆賊の地』『三日天下の町』と言われてきた」という亀岡市のPRにつながると強調。光秀が信長を討った「本能寺の変」では、丹波亀山城から出陣したとされ「半分あきらめながらも、最終回を楽しみにしたい」と述べた。
ドラマ館は14日、放送終了に合わせて閉館する。同日は無料開放するという。(山崎琢也)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル