新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言が2週間延長される方向になった。現状をどうみるのか。東京都のモニタリング会議メンバーで、国立国際医療研究センターの大曲貴夫・国際感染症センター長に話を聞いた。
――今めざすべき目標をどう考えますか。
東京都の1日の新規感染者を100人以下、できれば50人以下にすべきだと思います。
1日200人や300人の水準で、緊急事態宣言を解除してリバウンド対策をしても、効果は限定的でうまくいかないのではないでしょうか。
――その理由とは?
都内の医療機関や高齢者施設でクラスター(感染者集団)も起きていて、高齢者の新規感染者数は12月上旬と同レベルです。
感染者がまた増え始めると医療体制に負荷がかかり、すぐに危険な状態になります。
感染経路や濃厚接触者を特定す…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル