(悩みのるつぼ)相談者
20代女性です。断捨離についての相談です。
祖父母が施設に入り、空き家となった二人の家で念願の一人暮らしを始めました。家具、家電、食器などほとんど全てそろっていて、とても恵まれていることは強く感じています。
しかし、中には傷んでいるもの、補強しながら何とか使っているものがあり、そのようなものは処分して新しく変えたいと思っています。また、大量のいただき物の缶や、洗剤の空ボトルのような小さいものから昔の家で飾っていた絵画のように大きいものまで、使わないものは処分したいと思っています。中には、小さい頃、祖母と一緒に使った思い出があるものもありますが、いまでは使える状態ではないと感じています。
ただ祖母は、ものを大切に長く使う人なので処分したいとは言いづらいです。また「追い出されている」感を抱かせてしまうことも心配です。私は借りているだけなので、生活スペースが確保できるレベルで我慢するべきだとの思いもあります。
祖父とは週3回くらい話をする機会がありますが、初期段階の認知症の祖母とは、コロナで施設の中まで入れなくなってから全く会えていません。
断捨離はしてよいでしょうか。またする場合は、どのような言い方や接し方をすれば寂しく感じられることなく、断捨離を進められるでしょうか。
回答者 文筆業・清田隆之さん
リスクや罪悪感を考慮するならば、「現状維持」が最も安全な道だと思います。家を借りている身として何をどこまで処分していいかは判断の難しいところですし、祖父母の家ということは親やそのきょうだいの実家である可能性が高く、その人たちの気持ちも関係してくる問題です。また貴重なものを誤って捨ててしまう危険性や、財産や権利に絡むトラブルなんかも心配です。なので、ものは捨てず、整理整頓のレベルにとどめておくのが最もリスクの低い方法だと、一応は思います。
でも、相談者さんにとっては「…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル