大阪府内の大学が卒業式シーズンを迎えている。立命館大学大阪いばらきキャンパス(茨木市)では20日、3学部と5研究科の卒業生計約1600人が午前と午後の2回に分かれ、式典に出席。昨年は見送った対面式で門出を祝った。
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、構内のあちこちに職員が立ち、「『みつ』をさ・け・よ・う」「キーーーープ ディスタンス!」などと書かれたボードを掲げた。壁一面が花で埋め尽くされた「フラワーウォール」の前では、少人数でマスクを着けたまま記念撮影をする卒業生の姿があった。
4月から東京の会社で働く経営学部4年の久保優羽さん(22)は「コロナ禍で就職活動を頑張り、目標を達成できた。つらいばかりじゃなかった」と話した。
この日は近畿大(東大阪市)でも式典があり、オンラインでライブ配信された。当日まで秘密だったゲストには、楽天の三木谷浩史社長が登場。「開拓心を持って、世界に羽ばたいてほしい」と事前収録の動画でメッセージを寄せた。
府内では19日に関西大(吹田市)が対面で式典を実施。大阪大(同)、府立大(堺市中区)、大阪市立大(大阪市住吉区)も24日に行う。いずれの大学も出席者を卒業生に限るなど、感染防止策をとっている。(花房吾早子)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル